第3話クソ元カノ二号と和解?1
学校が始まって色々なことがあったが
早一ヶ月が経とうとしてる時
ある日の夢を見た。
美九と別れた日の夢だった。
でも、その夢にはもう一人女子がいたが誰か分からない。
そのまま俺は目が覚めた。
時計を見ると、針は7時を指していた。
最悪、寝坊だ。
俺は着替えて急いで朝食を食べ家を出た。
家を出る時間が遅かったから、悠二と彩音に会うことなく学校に着き教室に入った。
「あ!脩!今日は随分遅いじゃないか。寝坊か?」
悠二がニヤニヤしながら俺に近づいてきた。
「そうだよ。てか、聞いてくれ。俺美九が夢に出てきたんだよ!しかも、あの日!」
「だからお前今日不機嫌そうな顔してるんだな。」
「え?顔に出てる?」
悠二はコクリと頷いた。
「ま、その気持ちは分かるがあんまり顔に出すなよ!」
そう言うと席に戻ったから俺も席に着いた。
一時間目が終わり二時間目は体育だから体育館に移動した。
今の体育は男女共にバスケ。
俺は元バスケだから活躍できると思ったら
「はぁ、はぁ。し、死ぬーーー!」
と言いながら床に倒れた。
たった五分でこの有様である。
悠二はまだ試合に出てるのか。
そして、なんとなく隣の女子の試合を見てみた。
やっぱり彩音は運動神経いいなぁ。さすがとしか言いようがないな。
「——う。——脩!!」
大声で自分の名前を呼ばれ、横を見ると悠二がいた。
「な、なんだよ!大声で!」
「さっきから何回も呼んでるぞ。一体何を見てたんだ?あぁ、彩音を見てたんだな。」
悠二はニヤニヤしなが言った。
「そ、そんなわけないだろ!?」
「でもお前ずっと彩音のこと目で追ってたぞ。まさか!彩音のことが好きなのか!?」
「誰があんな女好きになるか!それに俺はもう恋なんてしないって言っただろう!」
「はいはい」
そう言うと悠二は次の試合に出るためストレッチを始めた。
俺はもう一度女子の試合の方で彩音を見ると心臓の鼓動が少し速くなっているのを感じた。
彩音を目で追っていると、美九と目が合った。
しかし、美九は慌てて目を逸らした。
その時の美九の表情は何か言いたそうな顔をしていた。
だが俺はそんなことはどうでもいいからすぐに男子の試合の方に戻った。
そして、悠二の方の試合が終わり今度は俺の番となった。
俺は、さっきと同様にすぐにバテ、何もできないまま授業が終了した。
教室に戻る途中、美九が俺に何か言いたそうに近づいてきたが、彩音が睨みつけてしまったから小走りで行ってしまった。
「ちと、態度に出し過ぎでは?彩音さん」
「あら、そうかしら?あなたに比べたらマシな方だと思うけれど。ねぇ悠二?」
「あぁそうだな彩音!まったく脩は」
悠二はやれやれといった感じだった。
その後、俺達は4時間目まで普通に授業を受けいつも通り屋上で昼食を食べていた。
「そういえば、今日の体育で美九が脩のことを何回か見てたわよ。」
「あー知ってる。なんなら一回目も合ってる。」
彩音と悠二はそれは気まずいと言わんばかりの表情をしていた。
「でも、流石に何回も俺のことを見てたっていうのはないだろ。だって、俺があいつを嫌ってることはあいつが一番分かってるはずだから。」
そんなことを話しているうちに昼休みが終わり午後の授業を受けた。
5時間目は寝ていたせいで休み時間に彩音に怒られたが、そのおかげで目が覚め6時間目は集中してできた。
そして、授業が終わり帰りの支度をして俺達は靴箱に向かった。
自分の靴箱を開けると、差出人不明の手紙があった。
「お!?それラブレターじゃね!?」
「ラ、ラブレター!?」
悠二はそれを見るや否茶化してきたが、彩音は少し不機嫌そうだった。
俺はとりあえずその手紙を持ち帰ることにした。
家に帰って、俺は早速その手紙を開けた。
中には半分に折ってある一枚の紙が入っていた。
それを開いた瞬間、俺は驚きを隠せなかった。
なぜなら、そこに書かれている少し癖のある字は俺がよく知っている奴と同じだったからだ。
それは・・・・美九だ
もう恋なんてしない おもち @Somedaydecideonaname
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