――悪意よりも、時に善意の方がたちが悪い。
そんなことを考えさせられる名作です。善意から出た言葉が、いつの間にか「言葉のナイフ」になっている。けれど、本人は善意でやっているのだから気がつかない、止まらない、そして反省もしようがない。
けれど、ともすれば自分もいつの間にか加害者になっているのではないか? そんな不安を感じ、立ち止まっては、深く考えさせられる作品でした。
人間の毒に切り込む釣舟草さんの、特に今回は真骨頂といったところでしょうか。毎回思うことなのですが、こういう作品こそ道徳の教科書に載って欲しいのです!!