『まっちゃ売りの少女』 バトル14


 『な、なんと、まっちゃ拳法恐るべし。』


 ミサルが、うめいたのです。


 『そなた、只者ではないな。どこの組織のまっちゃ売り。』


 『全地球路上まっちゃ販売協議会。略して全ろまっちゃ協。』


 『知らんな。本部は、どこ。』


 『秘密です。』


 『会長はだれ。』


 『秘密です。』


 じつは、まっちゃ売りの少女が、会長なのです。会員は、彼女ひとりだけ。


 『ふむ。まあ、どの時代の犯罪組織にも、リストにない。では、回り道したが、こいつらは、わが本部に送る。』


 ミサルが次元お縄で捕縛した忍者たちの姿は、あっさりと消えた。


 『では、純粋核融合爆弾を頂こう。現金でいいな?』


 『もちろん。全部で25個。一個。千二百ドリム。三万ドリムですが、二万八千にまけときます。』


 『よかろう。追加はあさって、ここで。』


 『わかりました。かならず。毎度ありがとうございます。』


 『まっちゃも、全部買おう。』


 『ありがとうございます。まあ、勝ったほうに売るつもりでしたから。』


 『あんた、さっき。まっちゃの名を汚すとか、いってたろ。』


 爆弾売りの少女が、突っ込みを入れました。


 『あれは、パフォーマンスです。』


 『ぱ、パフォーマンス?』


 『ははは。まあ、いい。犯罪組織の検挙にご協力感謝します。まっちゃも、追加販売願えますか?』


 『もちろんです。』


 

 というわけで、ふたりとも、しっかり、儲けたのでした。



         おしまい



 『続、まっちゃ売りの少女』に続く……


 


 


 

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『まっちゃ売りの少女』 やましん(テンパー) @yamashin-2

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