『まっちゃ売りの少女』 バトル13
じつは、まっちゃ売りの少女は、まっちゃ拳法5段の実力者なのです。
転がっていった忍者も、戦線復帰とばかりに、走り込んできました。
ミサルは、また、2対1になるところでした。
そこに、まっちゃ売りの少女が、壁の凹みから現れました。
爆弾売りの少女は、ビックリしました。
『あいつ、なに、考えてるんだ。せっかく、爆弾が売れるというのに、ついでに、まっちゃも売れそうなのに、ほっときゃ、どっちか、かつだろに、邪魔だ。くそ。ま、しゃあない、ちょっと、様子見するか。』
『ほう。ちっちゃいのが、乱入かい。ちょっとあんた、つまみ出した方がよかないか?』
女忍者が言いました。
『たしかに、あんた、危ないから、隠れてなさい。』
ミサルもそれに、歩調を合わせたのです。
『大切なまっちゃ。そいつを、あなた方みたいな、訳のわからない連中に持ってかれるのは、いくらなんでも、まっちゃ売りの名を汚すのです。』
『あんた、商売だろ。金は払う。文句なかろう。それに、爆弾はともかく、まっちゃは、飲むものだ。誰が飲んだからと言って、もし、敵味方であれ、差し支えあるまい。』
『まっちゃは、純粋な気持ちで飲むものです。雑念は不要。まっちゃ摘み10年、まっちゃ売り3年のあたしが、許さない。まっちゃ拳法5段は、伊達ではありません。』
『ま、ま、ま、まっちゃ拳法? なんだそりゃ。』
女忍者が、目を丸くしました。
すると、ミサルが言いました。
『いや、聞いたことがある。たしか、150年ほど、この時代から前に、戦乱の最中、日本の生き残っていたまっちゃ農家の主、八千妻源斉という人が編み出した、まっちゃ拳法があると。』
『あたしは、そのひ孫にあたります。』
『はあ? まっちゃか、紅茶か知らないが、我々の狙いは、まずは、爆弾だ。ごたごたするなら、まっちゃはいらぬ。手を引け。』
『んな。そう言われたら、ちょっと、さらに、腹が立ちます。やです。行きます。ちゅあ〰️〰️〰️〰️。』
まっちゃ売りの少女は、先手とばかり、飛びかかりました。
いや、これが、めちゃくちゃ強い。
忍者ふたりは、あっという間に、制圧されてしまったのです。
🍵😌✨
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