『まっちゃ売りの少女』 バトル12


 忍者たちは、チームワークで、ミサルに立ち向かってきていましたが、今は、男の忍者が笑い転げています。


 2対1なので、当初、ミサルが不利かと思いきや、ミサルは、かなり強いようでしたし、おかしな毒薬も使うようです。


 見た目は、なんとなく虚弱そうだが、とにかく、やたら動きが速いのです。


 『きさま、どこからきた。』


 女忍者が戦いながら、尋ねました。


 『未来から。』


 『なんだあ。』


 がちん、と、女忍者の刀とミサルの短剣がぶつかり会い、火花が散りました。


 『未来だあ? 背中が笑うわ。』


 再び、火花!


 『あんたは、どこから来た?』


 『地獄次元さ。』


 がっちーん。ばりばり。


 『ひゃひゅひゃひゃひゃ。』


 『あんた、邪魔。』


 女忍者が、まだ、笑い転げている仲間を、蹴飛ばしました。


 『ひどいことをするね。』


 ミサルがクルリと回転しながら、批判しました。


 『戦えないやつは、邪魔なだけだ。』


 女忍者は、ミサルの短剣を巧みにかわします。


 ミサルも、忍者の刀に掛かりません。


 なので、きりが着きそうにありません。


 じっとしていた、まっちゃ売りの少女が、ついに動きました。


 



           🍵



         


 

 


 


 

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