『まっちゃ売りの少女』 バトル11


 襲いかかった忍者ふたりと、ミサルの闘いが始まりました。


 刀が長いほうが有利な気がします。


 まっちゃ売りの少女は、建物の窪みにはまりこんでいます。そうして、超次元通信機で、新しい仕入れの依頼を出していました。


 一方、爆弾売りの少女は、反対側の建物の陰にいましたが、鞄の中から、サンプル用の超小型純粋核融合爆弾を取り出して、いつでも稼働させられるように準備していました。


 いざとなったら、投げつける構えです。


 ミサルは、しかし、異様に動きが早く、忍者たちは、てこずっております。


 忍者の動きを見切っております。


 刀の刃先が通らない隙間をすり抜けるのです。


 『おりゃあ、あ。はずれた。くそ。』


 もう一人の忍者は、女性のようです。


 『ありゃあ。とりゃあ。うりゃあ。くっそう〰️〰️。ぐわ。』


 ミサルが、強烈なアッパーカットを入れたのです。


 『うんなあ。やったなあ。』


 女忍者が叫びます。


 が、ミサルは、すでに、後ろに回り込んだ。


 『ぼけっ。』


 おしりを蹴っ飛ばされた女忍者は、前側にのけぞりました。


 すると、男忍者が、ミサルに襲いかかります。


 『ありゃ。ありゃ。おりゃ。ありゃああ〰️〰️。』


 『その掛け声は、不吉。そらよ。』(注1)


 ミサルは、空高く飛び上がり、男忍者を蹴っ飛ばしました。


 さらに、男忍者がふと気がつくと、右腕から出血している。


 『ほほほほほ。この短剣からは、特殊な毒液が染み出すのよ。もう、楽しくって、仕方がなくなる。あたくしの得意技。あたくしは、すごい警察官なんだ。』


 『な、な、なにを。ばかな。ばかな。ば……ひらひら、ひらひらひらひら。はははは、ひらひらひらひら。』


 『どうした。宇野丸。』


 『だって、ひらひらひらひら。はははははは。きききききき。さあ、踊ろう。ひらひらひらひららひら。』

 

 『くそ。あんた、寝ていろ。』


 女の忍者は、パートナーの頭をなぐりつけました。


 『まあ、ひどいことするのね?』


 『だまれ。やったのは、きさまだ。覚悟!』


 女の忍者は、手裏剣のような飛び道具を大量に投げ始めました。


 

       ✋➰💠

 

 

(注1) 江戸時代、磔にするさい『ありゃ、ありゃ』、と、掛け声を掛けながら、槍を突き刺したとか。

 

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