第十話「M1」

 私たちの星に住む人の数はさらに半分になってしまったらしい。

 『この星』に住む人たちは『あの星』が綺麗になるまでただ待っている。


 私も病気になってしまったけれど約束は守らなくてはいけない。

 間に合わないかもしれないけれど薬を持って帰らなくてはいけない。


 これはお母さんが望んだ未来とは少し違う。

 だけど私はみんなを助けたい。


 だって私は『天使』だから。




 今日は特別な日。

 わたしがあの星に帰る日。

 わたしの名前はM1。

 ただ一人この世界で自由に生きられる人。

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M星 Nombre @banana110

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