美しく、儚い、小さな花。抱えた鎮魂の滴は、誰のためでしょう?

 早朝。
 鮮やかな紫の花。
 青く開き。
 午後。
 閉じてしまう。
 ムラサキツユクサ。

 その花は、美しくて、可憐。
 そして、儚い。

 しかし…。
 明日になれば、別の花が、早朝に開く。

 引き際を知る。
 雨の中の紫。

 その花の小宇宙。

 とても美しい物語。
 思いやりに溢れた作者のお話を、どうぞあなたも。

 受け取ってください。