深くて残酷な恋の轍は、消えてほしいのに……愛しい。

 冷たい風、
 凍てつく星。
 
 季節は、暦を追うものの、
 追いつけない事を知っている一人の夜。

 春を思い。
 恋を想う。

 過ぎ去ったあの眩しい時。
 手のひらをこぼれ落ちた温もり。

 春の煌めきを再び望み、
 部屋を見回すと、
 鏡の中で力無く微笑む自分の姿だけが……。

 そんな夜、
 こんな俳句は如何でしょう。

 あなたの心に刻まれた深くて残酷な恋の轍。
 今も消えないあの面影。

 泥濘むのは、溶け始めた雪のせい?
 それとも枯れない涙?

 あなたの心を
 せめてひと時、
 慰めてくれる俳句の数々。

 是非、お訪ね下さい。

  お勧めです。
 


このレビューの作品

恋 🐚