ちょっと悩んでいたり、心にモヤモヤをかかえていたり、そんなときにはちょっと外を歩いてみようかな。そう思わせてくれるような魅力が、この話にはありました。
ちょっと出かけた先の喫茶店がこんなお店だったなら、きっと少し幸福な気持ちになれるかもしれません。

私はこの物語を読みながら、「こんなカフェに行ってみたいなぁ」と何度思ったことか。
落ち着いた雰囲気の店内と、美味しそうなメニュー、そして、気さくな店員さんたち。
悩みを抱えたお客さんが来店しても、美味しいドリンクを差し出して、言葉に耳を傾けて、ちょっとしたアドバイスを添えてくれる。そして、お客さんたちはみな、帰るころには前向きになっています。
読んでいるこちら側も、ほっと癒やされて、前向きになれる物語です。
そしてエピローグにはあっと驚くことが……！？
癒やされること間違いなし。ぜひ、最後まで読んでみてください！

カフェ・ボヌールは喫茶店。かつてはどこにでもあったような。
そんな店にフラっと迷い込んで来たような客。そんな常連ではない初めての客に対してもグイグイ話をして来る店員。
一話ではそれが目につき、二話で軽く「おや？」っと思わせ、最後のエピローグで、また一から出直し（プロローグから読み直し）させられる。
こういうのなんと言うのでしょうか？
バカにされる？
みたいな言葉ありましたよね？
最後まで読んで、コーヒーも最後の一滴までのんで、ご馳走様しましょう。
美味しかったです。
ちょっと不思議なフレバーのコーヒー。

余計なことは考えずに最後まで読んでみてください。全体的に優しくほっこりとしたストーリーですが、最後に思いっきりほっこりとさせられます。
そして、気がついたら第1話を再び読んでいました。

まるで、カフェ・ボヌールで本当にひと息ついたかのようです。ほっこり優しい気持ちになりたい方、是非とも読んでみてください！