女の人の悪霊に取り憑かれた高校生の少年のお話。
面白かった〜!
青春もののホラーです。いや本当にそうとしか言いようがなくて……。
悪霊であるところの池中さん、彼女が大変に魅力的なのがもうずるい。
なんというか、ちょっと「悪霊」という語とはイメージの違う感じの個性。
胸が大きいばかりでなく、意志もしっかりしていてよく喋り、なにより主人公(佐々木くん)にとってある種の大切な存在となっていく、その過程がもう読んでいて本当に楽しかったです。
それでいて、彼女がただの「幽霊」でなく確かに「悪霊」ではあるっぽい、ということがちょくちょく語られるところがもう本当に大好き!
おかげでしっかり主人公の感覚を追体験させられました。
どうやら客観的には惹かれてはいけないはずの存在に、でも佐々木くんと同じく、はっきり魅力を感じてしまっている自分がいる……。
最後の最後、結びの展開が好きです。
ここはネタバレになるので伏せますけど、すんごい良くって……。
とても面白い青春ものであり、大変に魅力的なホラー作品でした!