変化2 後手が角先の歩を突いてきた場合

次は下図のように、後手のコンピューターが3四歩から突いた場合です。

こちらの方が手順は長くなりますが、途中までほぼ一本道で進むと思います。


後手が下図のように角交換をしてきた場合は、その後の変化が多すぎて難しくなりますので、これは割愛します。

ただ、このように進む確率は高くありません。

十中八、九は角交換せずに4四の歩も突いてきます。


では気を取り直して、初手から14手目まで。


 先手 / 後手 (コンピューター)

01 7六歩  3四歩

02 2六歩  3二金

03 2五歩  3三角

04 3八銀  4四歩

05 2七銀  6二銀

06 2六銀  4一玉

07 3六歩  4二銀


角交換ではない場合、変化はほぼありません。

手順前後はあっても、大体同じように進むと思います。

後手は矢倉かカニ囲いのような駒組ですが、囲う前に、先制して崩してしまいましょう。


15手目から26手目まで。


08 3五歩  4三銀

09 3四歩  2二角

10 3五銀  8四歩

11 2四歩  同歩

12 同銀   2七歩打

13 同飛   3四銀


手薄な角頭から相手陣形を崩すことに成功しました。

ここも変化の余地はなく、ほぼこの棋譜通りになると思います。

さあ攻めますよ~!


27手目から32手目まで。


14 2三歩打 3一角

15 3三歩打 4三金

16 1五銀  1四歩


敵陣に拠点を2つ築きました。

そのまま強引な攻めも可能ですが、ここで一旦銀を引くと、相手は拠点の歩を払うのではなく1筋の銀を狙おうとします。

今です!

一気に畳みかけましょう!


33手目から42手目まで。


17 2二歩成 4二角

18 3二歩成 5一玉

19 4二と  同金

20 2四銀  2三歩打

21 同銀不成 3五銀


2筋の歩、3筋の歩、と順番に成れば、相手の角が詰みます。

すかさずこれを取って、角得という圧倒的アドバンテージを活かし、あとは好きなように敵陣を蹂躙して行きましょう。


43手目から54手目まで。


22 2一と  1三香

23 2二銀  2六歩打

24 2八飛  2四銀

25 2六飛  3五銀

26 2三飛成 7一銀

27 1三銀成 3六銀


手順通りに指せば、ここまでは多分変化なしで進みます。

以下、相手の銀を無視して攻めても勝てますし、一度守ってからでも良いでしょう。


この先は色々と変化があると思いますので、参考程度の差し順になります。

(一応自陣も守る形で進めます)


55手目から70手目まで。


28 3八金  6二玉

29 4四角  4五銀

30 2二角成 1五歩

31 3四歩打 8五歩

32 7七馬  8六歩

33 同歩   8四飛

34 3三歩成 5二金

35 4三と  5一金


自陣を守りつつ、角が成り込んでから自陣に引き、と金で攻めるという、超無難な指し方です。

後手からは攻め込む隙がないので、銀や飛車がふわふわしていますね。


71手目から86手目まで。


36 3一と  3四飛

37 3七香打 5四飛

38 5八王  7二玉

39 2五龍  5六銀

40 同歩   同飛

41 5七歩打 5四飛

42 6五角打 3五歩打

43 8三銀打 6二玉


ここからも無難な指し順で、浮いている飛車や銀を狙っていきます。

6五の角から、飛車角交換するより、相手玉の逃げ道である8筋の方を封鎖しました。

「玉は包むように寄せよ」という格言の通りです。

右から攻めたくなるのですが、先に左側の逃げ道を塞いだ方が簡単に詰みます。


87手目から94手目まで。


44 2二龍  5二金

45 同と   同金

46 4一と  6四飛

47 5一金打 4二歩打


ここまで来れば、あとは簡単な詰め将棋です。

5手詰めですので、以下を読む前に挑戦してみて下さい。


95手目から終局まで。


48 5二金  同玉

49 4二龍  6一玉

50 5一と


まで、99手にて勝利。

最後は4三に角が成っても詰みますし、その前の4二龍ではなく、と金で取ってそのまま寄っても同じです。


という事で、以前の攻略 (棒銀戦法)は111手でしたので、今回は99手にしてみました。

参考になれば幸いです。

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つぼ将棋攻略その2 武藤勇城 @k-d-k-w-yoro

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