第19話:【買い物】
「上出来だ。この後、ドライヤーを買いに行くけど一緒に来るか?」
『行きます』
エプロンを外し二人で住居に移動する。
準備を済ませ、ワゴ○Rに乗り込む。うちにはもう一台車があるのだが普段使いや渓流に行く時はこちらを使っている。取り回しの良さは大事。
「先にドライヤー、その後で少し買い物に行こう」
シートベルトをしたことを確認して行き先を告げる。
『はい』
「そういえば、素振りをしていた様だったけど毎日するものかい?」
出会った朝の事を思い出し確認をとる。
『そうですね、出来れば続けて行きたいのですが…』
「駐車場横の庭で広さが足りるのならそこを使ってもいい、勿論周りに注意して傷をつけ無い様にしてくれればだけどね」
うちの庭は俺が手入れをする時間を惜しみ固まるタイプの防草砂にした為、塀
の脇に残してある枝垂れ桜以外は彩りが無い。まぁ、釣り仲間が集まり外で飯を食うには良いんだけどね。
『有難うございます。後で見せて下さい』
心なしか、弾んだ声で返事が返ってきた。
「こっちの食事は口に合いそう?」
今更ながらの確認だ。
『はい、どれも美味しくて驚いています。調理も私のいた所より手の込んだ物ですし、色々な調味料が有るので驚きました』
どうやらご飯は大丈夫なようだ。
『コーヒーは今日飲んだ冷たいものの方が好みですが、どちらも私達の飲んでいたコーヒーより美味しいです。ケーキもクリームがとても滑らかで、中に入っている苺も甘みが強く程よい酸味でとても美味しかったです』
「水出しの方が苦味が抑えられるからなぁ、リビングに機材を出しておくから自分で淹れてみるかい?」
『やってみたいです』
「そうか、じゃぁ後で教えるね」
『はい、お願いします』
そんなやり取りをしドライヤーを購入してから化粧品店に寄る。
「彼女の肌に合った基礎化粧品を見立てて貰えませんか?」
衣類と同じで店員に丸投げである。但し、俺がいないと通訳ができ無いので彼女の後ろに控えておく。正直に言って女性の化粧を甘く見ていました。
暫く通訳をして必要なものを購入。自宅用に二日分の食料を購入して帰宅する。
イシェリカも化粧品店の店員さんに圧倒されお疲れ気味である。彼女によると住んでいた所ではここまで色々な化粧品は無かったそうだ。
====================================
次は06:00に投稿します
僕と彼女の別れる理由【短編】
https://kakuyomu.jp/works/16817139556464269199/episodes/16817139556465980184
NTRれた彼女が僕に未練があるはずがない【短編】
https://kakuyomu.jp/works/16817139556510579725/episodes/16817139556510600289
読んで頂ければ幸いです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます