短歌(7首)




小型犬せいぜい駆けろ吠えまくれ一個のオスでいられるうちに


励ましの声に喜び尻尾振るあの犬はまだ何も知らない


(令和三年七月一日 Twitterにて 「鬱短歌」をお題に二首)

https://twitter.com/wdzm/status/1410517761009197064

https://twitter.com/wdzm/status/1410529218631331842



     §



あの頃は狂ったようにセックスを時と場合を弁えもせず


(令和三年八月二十七日 短編小説『性欲過剰人妻ミウラの決して存在してはいけない食卓』 作中の一文)

https://kakuyomu.jp/works/16816700426871165248



     §



老菊に寄せては返す便の波受けの尻なら裂けざらましを


(令和四年三月二十二日 Twitterにて おしりの辞世の句)

https://twitter.com/wdzm/status/1505941308057460737



     §



いずれ来る鮫の迎えの鉄仮面わらべは見たりその花咲むを


(令和四年四月四日 短編小説『泣かないで青葉さん、どうしても泣くならそれ僕にだけ見せて』 章題)

https://kakuyomu.jp/works/16816927862185156217



     §



空の下ひとり潰れた青蛙たかる蟻なく鳴く声もなく


(令和四年八月十五日 短編小説『その夏、大翔くんの彼女は死にかけのカエルだった』 章題)

https://kakuyomu.jp/works/16817139557787674903



     §



抓まれる黒き鏡の玉兎色づく宵に鳴く声甘し


(令和四年九月十二日 短編小説『黒き鏡の玉兎。』 章題)

https://kakuyomu.jp/works/16817139558867670574





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る