★★★ Excellent!!! その出会いは偶然だったのか 宮田秩早 宇宙人が地球でホームステイしている近未来。 主人公は宇宙人をひとり、自宅に受け入れる。 しかし、主人公はその姿に動揺を隠せない。 人間の姿に擬態していると思われるその宇宙人は、数年前にいなくなってしまった友人の姿にそっくりだった…… こんな導入で始まる物語は、なぜ「彼」が友人の姿をしているのか、その謎をつねに頭の片隅に抱えつつも、ホームステイらしく「現地を案内する」日々が続きます。 たまたまどこかで知り合ったときに姿を真似たのか? 憑依しているのか? ……それとも…… 生死を研究しているというその宇宙人は、地球でなにを見いだすのか? 後半になるにつれ、明かされる「姿」の謎。 衝撃的でありながらも清澄な印象すらあるラストシーン。 その宇宙人は、人の生死になにを見いだしたのか……? さまざまに解釈できる作品です。 レビューいいね! 1 2022年9月14日 20:54