そこの意地悪なあなた、わたしの未来の王国のために礎(いしずえ)になりなさい。

山口遊子

第1話 王女殿下の成人祝賀パーティー


 フランソワーズ王国王太女、カトリーヌ。今日は彼女の15歳の誕生日。


 父王への挨拶の後、成人の儀を済ませた彼女は晴れて成人だ。これまで人まえに出ることの一切なかった彼女が初めて社交界にデビューする日でもある。


 王太女カトリーヌの正式な成人祝賀パーティーは後日貴族や有力官僚軍人を集めて宮殿で開催されるが、カトリーヌが成人した今日、叔父ノーマン公爵が自身の館でカトリーヌの成人祝賀パーティーを開いてくれることになった。


 カトリーヌの希望によりパーティーへの招待客は王都に住まう貴族の子弟のうちカトリーヌと同年代の者としてもらっている。ノーマン公爵はフランソワーズ王国の次代を担うカトリーヌの側近選びであろうと気を利かせ多くの貴族に声をかけている。




 この日、宮殿の車寄せに停められたノーマン公爵邸への箱馬車に乗り込んだのはカトリーヌの他に護衛の武装侍女オパールとトパーズの2とカトリーヌの『ご学友』であるエレノアの4名。


 エレノアの祖父ボナール男爵は王国一の碩学として名高い人物で10年ほど前に庶民から男爵位に昇った人物である。その孫娘のエレノアはカトリーヌと同い年であり幼少の頃から頭脳明晰であると言われており、是非カトリーヌの『ご学友』にと王室から依頼された経緯がある。そのエレノアもこれまで世間の目に触れることはあまりなかったため、カトリーヌ同様この日が社交界デビューとなる。


 今日のカトリーヌの衣装はもちろん上等な生地のものだがどことなく地味であり、身につけた装飾品なども最小限のものだった。それとは対照的にエレノアの衣装は華美であり、かなり目立つ装飾品を身に着けていた。もちろんエレノアが身に着けている装飾品のほとんどはカトリーヌの持ち物である。護衛の武装侍女の二人は近衛士官の軍服で並んで座るカトリーヌとエレノアの向かいの椅子にサーベルの鞘の先を馬車の床につけて腰かけている。


「カトリーヌ、本当にこのままやっちゃうの?」と、エレノアがカトリーヌにきいた。


 プライベートの会話でエレノアはカトリーヌに対して敬語などは使わない。


「人を見極めるうまい手だとは思うけど」


「そうかもしれないけれど、人の嫌な面をことさら知る必要はないんじゃないかな?」


「もちろんエレノアの言う通りだし、将来わたしが国を運営していくときには人がらより能力で人を選ぶから。それでもわたしがどういった人間であるか、今の貴族の子弟にはっきり分からせた方がいいでしょ? 彼ら、彼女らはわたしが王位を継ぐころには貴族になっているわけだから」


「確かにカトリーヌは将来の女王さまなんだから、下の者、特に貴族から甘くみられないことは大切か」


「そういうことだからエレノア、手筈通りにね」


「わかったわ」



 やがて4人を乗せた箱馬車がノーマン公爵の館の車寄せに到着した。



 パーティー会場への武器の持ち込みは基本的には許されないが、王族警護中の武装侍女のみ武器を帯びての護衛が許されているので、二人の武装侍女はサーベルを帯びたまま入室が可能である。


 パーティー参加者からすると、パーティー会場で武装侍女を見つければ、パーティーに王族の誰かが参加していることが分かるし、見る人が見れば・・・・・・・武装侍女が警護する人物こそが王族であるということが分かる。



 4人は車寄せから係の者に案内されて侯爵邸の廊下を歩いていった。4人の並び順は事前の打ち合わせ通りエレノア、サーベルを剣帯に下げた武装侍女の二人、最後がカトリーヌの順である。


 廊下を進んでいくと、パーティー会場の手前の曲がり角で若い男がもう少し若い男に向かって何やら怒鳴り散らしていた。


「……、お前などわが家の恥だ! 出ていけ!」


 カトリーヌはノーマン公爵家の家族のことは良く知っているので、目の前の男子たちがノーマン家の者でないことは確かだ。よそ様の屋敷で勝手に『出て行け!』というのもおかしな話である。


 怒鳴っていた男は近づいて来るカトリーヌたちに気づいて、


「フン、分かったらとっとと出ていけ!」


 そう捨て台詞を残して、すたすたとパーティー会場と思われる方向に歩いていってしまった。


 カトリーヌは武装侍女のトパーズに合図して、一人残された男子と案内の者に事情を聞きにいかせた。


 曰く。


 異母兄と二人してパーティーにやってきたものの、急に異母兄が怒り出して出て行けと言い出した。異母兄に今までもことあるごとにいじめられていたが、前妻を亡くした伯爵と結ばれ後妻に入った庶民出の母親の連れ子の自分が異母兄は気にくわないからだろう。


 よくある話なのかは分からないが、公爵家のパーティーに呼ばれているということはそれなりの家柄なのだろう。その後、その男子はひとり出入り口に向かって歩いていった。


「トパーズ、今の男子の名まえは確認した?」


「はい。エルス伯爵家の次男、ダミアン・エルス殿でした。先にパーティー会場に向かったのは嫡男のフェルナン・エルス殿」


「いかに嫡男といえどもこんな場所で弟に対してあの態度。実に面白い・・・わね」


 カトリーヌの『面白い』発言にエレノアは『やはりカトリーヌだわ』と思ってしまった。


「ダミアン・エルス殿はあの歳ながら、王立学院きっての秀才だそうです。フェルナン・エルス殿も王立学院の生徒だそうですが成績は中の下といったところとか」


「なーるほど。しかしよくそんなことが分かったものね」と、カトリーヌが言うと、案内係の者が頭を下げた。よほどの事情通らしい。


 そのまま、4人は侯爵家の係りの者に案内されてパーティー会場の大広間に入っていった。


「カトリーヌ王太女殿下ご来臨」


「ボナール男爵ご令嬢エレノアさま、ご到着」


 パーティー会場に二人の到着を報せる係りの者の声が響いた。


 案内係に連れられてカトリーヌたちがパーティー会場に入ると、今度は出入り口のすぐわきで若い男が若い女に向かって声を荒らげていた。


 カトリーヌは何事かと思い、男の声に注意を向ける。


「……、何度でも言ってやる。お前は自分の地位をかさに着て、気に入らない下級貴族出の生徒や庶民出の生徒を学院で苛め抜いているそうじゃないか。婚約破棄だ!」


 男が女に向かって一方的に婚約破棄すると言っている。しかも、その理由が『~だそうじゃないか』という人づて。婚約破棄は勝手だが、婚約というのは当人同士というより親同士のつながりで、どのような理由があろうと当人たちが自分勝手に破棄できるような単純ものではない。


 興奮した男は女を残して会場の奥の方に足早に去っていった。残された女は両手で顔を覆いパーティー会場から走り去っていった。とんだ愁嘆場を目にしたカトリーヌたちだったが、カトリーヌ自身は俄然やる気が出てきた。


 エレノアがカトリーヌの横顔を盗み見ると、妙に嬉しそうな顔をして目を輝かせている。


 今の騒ぎで振り向いたオパールにカトリーヌが頷いた。オパールはその場を離れ先ほどの案内係に今の騒ぎの人物名を聞きだし手帳に記録した。



 そのままカトリーヌたちがエレノアを先頭に会場の中ほどまで進むと、王太女殿下エレノアの知己を得ようと若い男女が大勢集まってきた。


 その中の一人が先頭を進むエレノアに頭をさげ自己紹介を始めた。


「私、モレロ侯爵家のスミソワと申します。どうぞお見知りおきを」


 スミソワ嬢に引き続き、集まった貴族の子弟子女たちが順番に王太女殿下エレノアに自己紹介していった。エレノアはカトリーヌとの打ち合わせ通り何も口にせず鷹揚に頷いているだけである。


 エレノアの前につめかけた貴族の子弟子女たちは誰一人として、エレノアから少し離れ一歩下がった位置に立つカトリーヌに見向きもしていない。


 護衛の武装侍女の立ち位置から、見る人が見れば、二人が誰を護衛しているのかは明白なのだが、年端もゆかぬ貴族の子弟子女ではそのことに気づける者はいなかったようだ。カトリーヌのご学友が例え下級貴族である男爵の孫娘であろうと、親しくなることに十分な意味があるはずなのだが、頭も回らないようだ。もしくは下級貴族のくせに王太女殿下の『ご学友』ということに嫉妬しているのかもしれない。


 カトリーヌは、思惑通りとはいうものの半ば呆れて自分を無視しエレノアの周りに集まった連中を眺めていたら、一人の女子がカトリーヌの前までやってきて話しかけてきた。その女子の後ろには取り巻きと思われる男女が数人いる。


「あらあなた、カトリーヌ殿下の『ご学友』だそうだけど、殿下と同じパーティーに出るならもう少しまし・・な衣装を召された方がいいんじゃないかしら? やはり男爵家程度だとそれくらいが限度なのかしら?」


 後ろの取り巻きたちから笑い声が上がった。


「あら、何も言い返せないのかしら。それはそうよね、男爵家風情では侯爵家のわたしに言い返せるわけありませんものね。ホホホホホ。そうそう一言だけ言っておきますけど、殿下に告げ口などなさらない方がお宅の、えーと」


 取り巻きの一人が小声で『ボナール』と彼女に教えた。


「ボナール男爵家のためですわよ」


 そう言って彼女は取り巻きを引き連れて王太女エレノアへの挨拶のためそちらに移動していった。


 カトリーヌは今のイヤミに対して何も答えず口元をぎゅっと閉じて笑いをこらえながら、武装侍女のオパールに目で合図した。オパールは頷き返し、先ほどと同じようにその場を離れて公爵家の使用人にカトリーヌに先ほど話しかけた人物の名前などを確認し手帳に記録した。


 カトリーヌのかたわらに残っている武装侍女のトパーズは、哀れな人を見る目つきで、エレノアに挨拶を始めた侯爵家令嬢を眺め、その後で実に嬉しそうな主人のカトリーヌの横顔を盗み見た。


 その時のカトリーヌの胸中。


――今のは良かった。侯爵家の小娘か。どこの侯爵家だか知らないけど、わたしが父上の後を継いだら王権の強化に取り巻きもろとも真っ先に役立ってもらおう。これからじっくり調べていけば取り潰す口実などいくらでも出てくるはず。


――うーん。しかし、ここにいる連中がわたしの時代を担っていくと考えると少々不安になるな。もう少し頭の回る者がいないと。面倒なことはエレノアに丸投げすればいいといっても限度もあるし、こんな連中が親のあとを継いで貴族になり国の要職に就くようになると国がもたないんじゃない?


――とはいえ、わが国の貴族の子弟子女のデキをある程度確認できたことは収穫。家柄にとらわれない登用が必要だということがよーく分かったわ。やはり今回の目論見は有益だったようね。




 カトリーヌがそんなことを考えながらエレノアの周囲を眺めていたところ、パーティーの主催者であるカトリーヌの叔父のノーマン公爵と長子のクレールがステージに現れた。ノーマン公爵はカトリーヌの父親である現国王の弟にあたるが、子をなしたのが早かったため、クレールは現在17歳。カトリーヌの2歳上の従兄ということになる。


 ステージから会場を見回したノーマン公爵はカトリーヌを見つけ、大声でカトリーヌを呼んだ。


「カトリーヌ殿下、こちらに」


 カトリーヌは頷き、ノーマン公爵父子の待つステージに向かって歩いていった。その後を二人の武装侍女、周囲に集まった男女に軽く会釈しながらエレノアが最後に付き従った。


 エレノアの前に集まっていた貴族の子弟たちは、これまで無視していた『ご学友』がどう見ても王太女としてステージに向かっている姿に当惑してしまい、カトリーヌたちを見つめるだけだった。



 ステージに上がったカトリーヌはノーマン公爵に向かい、


「叔父さま、私のためにこんな素晴らしいパーティーを催していただいてありがとうございます」


 そう言って頭を下げた。


「殿下、王太女のあなたが臣下に頭を下げてはいけません。しかし叔父として、成人おめでとう」


「はい、叔父さま」


「殿下、おめでとうございます」と、父親に続いてクレールがカトリーヌの後ろに立つエレノアをチラチラ見ながらお祝いの言葉をかけた。


 それに気づいたカトリーヌは半分笑いながら、


「クレール久しぶり。ありがとう。

 そういえば、叔父さま、先ほど可笑おかしなことが」


「何だい?」


「実は、会場のみなさんがわたしを無視してエレノアの元に集まり挨拶するのです。エレノアは確かに魅力的ですが、私ってそんなに魅力がないのでしょうか?」


 カトリーヌの後ろに立つエレノアはクレールの視線には気づかぬまま、明後日の方向を向き『いけしゃあしゃあとカトリーヌは』と思っていたがもちろん口には出さない。二人の武装侍女は両目のまなじりを下げて口元をぎゅっと結んで真面目な顔を装っている。


「いやいや、そんなことはない。いつもながらカトリーヌ殿下は魅力的だとも」


「叔父さま、だから大好き。ありがとう」


「フフフ。そういえば、殿下が小さいころ、……」


 ノーマン公爵はニコニコしてカトリーヌと思い出話を始めてしまった。


 その機会を狙っていたのか、ノーマン公爵の後ろに立っていたクレールが前に出てカトリーヌの後ろに立つエレノアに話しかけた。


「エレノアさん、僕のこと覚えていますか?」


 いきなり見ず知らずの男子に話しかけられたエレノアはびっくりした。エレノアはクレールに全く面識はなかったが、向うは自分のことを知っているらしい。目の前での会話からその男子はノーマン公爵の息子クレールであることは分かる。従って、


「はい。クレール・ノーマンさま」と、エレノアはクレールの問いに答えた。


 エレノアの声を聞いたクレールの顔がパッと明るくなった。


「覚えていてくれたんだね。ありがとう。

 まだダンスの時間ではありませんが、始まればダンスをご一緒していただけませんか?」


「申し訳ありません。私ダンスは苦手というより全く習っておりませんのでできません」


「そ、そうでしたか」


 けんもほろろに扱われてしまったクレールはどうすることもできないので、結局カトリーヌと話を続ける父親の後ろに下がった。





「話し込んでしまったけれど、そろそろ殿下からパーティーに集まってくれた人たちに一言お願いしようかな」


「はい、叔父さま」


 そう言って、一歩前に出たカトリーヌが、集まった面々、特に先ほどの貴族の子弟たちに向かって話を始めた。


「カトリーヌです。

 今回、ノーマン公爵に成人祝賀パーティーを開いていただきました。

 ノーマン公爵、ありがとう。また、わたしの成人祝賀パーティーに集まってくれた皆さん、ありがとう。

 館に到着してそれほど時間は立っていませんが非常に勉強になりました。まず、驚いたのは、通路で兄が弟に向かって出て行けと怒鳴っているところに出くわしました。

 もちろんその人物はノーマン公爵の身内ではありません。よそ様の屋敷で、弟とは言え勝手に出て行けというその感性は私にはない感性でしたので新鮮な驚きでした」


 その本人はステージ上のカトリーヌから見えないところに立っていたのだが、急に周囲の面々が2、3歩彼から離れたため、かなり目立ってしまった。数秒じっとしていたが、人を押しのけ出口に向かって走り去っていった。


 カトリーヌはニッコリ笑いながらステージ上で言葉を続ける。


「次に驚いたのはパーティー会場、衆人環視の中でいきなり相手に向かって婚約破棄とか言い出す風変わりな方がいらっしゃったことです」


 その言葉を聞いた当の本人は青い顔をしている。


「婚約というものは当人同士以上に親同士の結びつきから生まれるものと理解していたものですからことさら驚きました」と、追い打ちをかけることは忘れない。


「わたし自身は華美を好んでいませんので、あまり装飾品もつけていませんし、今着ている衣装も生地はかなり高価なものですが、見た目は地味です。見た目で人を判断することは当たり前ですのでそこはとやかく言いませんが、人前でそれを指摘する人がいたことに呆れました」


 カトリーヌに嫌味を言った侯爵家の小娘は青い顔をして、立ち尽くしている。取り巻きたちは彼女から距離を置くように2、3歩移動した。


 その様子を見たカトリーヌは、さらに、


「そういった人の周りには似たような人が集まることも分かりました」


 エレノアは、満面の笑みを浮かべるカトリーヌを見て、やりすぎではと心配してしまうほどだ。


「わたしの護衛の武装侍女に名まえを控えさせてはいますけど、わたしが王位に就くのは当分先ですので安心してください。実にいい勉強になりました」


『いやいや、そんなことを言えば全く安心できないでしょう。有罪を言い渡した犯人の刑の執行が伸びるだけ』と、エレノアの心の声。


 そのころには、ノーマン公爵も事情を察したらしく、浮いた形で大広間に立ち尽くしている男女に可哀そうな目を向けていた。


「最後になりますが、あらためてわたしの成人祝賀パーティーに集まっていただきありがとう。

 まだわたしは誰とも・・・個別にお話していませんので、これから皆さんの元に回ります。

 叔父さま、ご一緒してくださいね」


 カトリーヌはノーマン公爵と連れだって会場内を回った。婚約破棄男はいつの間にか姿をくらませていたが、侯爵令嬢は一人立ち尽くしたままだったので、カトリーヌは彼女にも声をかけた。カトリーヌが近づいて来た時侯爵令嬢は蒼い顔をしていたが、目の前にカトリーヌがやってきた時には、下位の侯爵令嬢が自己紹介すべきところ何もない。あれっ? と思いカトリーヌが侯爵令嬢の顔をよく見ると白目を剥いて機能停止していたという。





 以上は、フランソワーズ帝国初代カトリーヌ大帝とエレノア・ボナール宰相の若かりし日の逸話である。


 フランソワーズ王国が帝国にまで発展した原動力は、カトリーヌによる貴族勢力の弱体化と能力次第で庶民からも有能な人材を適材適所に登用したことであると後の歴史家たちは挙げている。ダミアン・エルスは庶民出とは言えないが、宰相エレノア・ボナールの元で辣腕を振るった官僚の一人であり、在任中男爵位を受爵し、引退後子爵位に陞爵されている。エルス伯爵家自体はダミアン・エルスの異母兄フェルナン・エルス時代没落し、庶民に落とされている。


 一方的婚約破棄男であるが、婚約相手の派閥を自派閥に取り込もうとしていた父親の逆鱗に触れ、廃嫡の上勘当されている。彼のその後の消息は不明である。


 一方、婚約破棄された令嬢の実家はとある有力伯爵家だったが、のちに自派閥を率い、ノーマン公爵の派閥、いわゆる国王派に合流している。


 蛇足ではあるが、エレノアはクレールと付き合うこともなく生涯独身を通している。かく言うクレールはおおやけでは財務卿として長年王国、帝国の財政を支え、私生活ではとある伯爵令嬢・・・・と大恋愛の末結ばれている。ただ、クレールに対して結婚生活についての質問は元より話題もタブーとされていた。



[あとがき]

はやりの令嬢ものを書こうとしたんですがこんなことになってしまいました。

作者のそのほかの作品もよろしくお願いします。

作者のページ:https://kakuyomu.jp/users/wahaha7


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