大賢者の手で死亡した母親から助け出され、そのまま養子として育てられた少年が、学校生活で得た仲間や部下たちとともに成長し、国の守護者となってゆくさまを描いた戦記小説。
大賢者とその付き人のマキナドールに育てられ、幼年の頃から魔法の才能を開花させた少年が、他人とは違った論理で駆使する魔法を、さらに独自の発想で発展させ、魔術学校や軍事学校で生活を送りながら成長して、養父の大賢者をも超える魔法使いとして活躍する。驚異的な魔法の力を、さらに工夫して発展させたり、実際の運用に生かしてゆくあたりの考え方が面白い。話のテンポもよく、主人公の性格なども軽妙で活きがいいのでサクサク読めた。