「女王騎兵」が素晴らしかったので、こちらも読んでみた。
無骨な主人公と癖のあるヒロインの結びつき、癖の強い友人・上司たちという配役は前作同様、今回はそれぞれの特徴のある刀たちも(しゃべったりはしないけど)活躍している。
物語を面白くしている要素として、それぞれのキャラクターにそれぞれの立場や考え方が描かれていて、ラノベにありがちな「中身(考え方)が同じで属性や語尾でキャラ立てしている」登場人物ではない。脇のキャラクターを主役にしたエピソードをすぐに作れるでしょう。
半面、主人公がすぐ刀をひっさげて、戦いの舞台に飛び出していってしまうので、肝心の鍛冶屋感はちょっと控えめかも。刀作りに関してもそれほどのディテールの描きこみはないので、いまのところは職人3:冒険者7くらいかなー。
このさきに産み出されるであろう、究極の一刀の物語がどんなものになるのか期待しています。