登場人物が全員、色々な意味ですごい。また随所に散りばめられた卓越した言葉のチョイスに心を奪われる。笑えるし、後味を残す話も読み応え抜群です。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(122文字)
西欧の王国風でのストーリー展開だが、「刀」へのこだわりが強く、池波正太郎氏を始めとする時代劇小説を思い浮かべてしまう。それだけストーリーやその背景がきちんと描かれているからだろう。時代考証をきち…続きを読む
文章の読み味は読み易いあっさり具合ながら、しょうもないギャグや下ネタと人が吐露する価値観や本音による複雑な喉越し。くだらないギャグを例えの一つとして出すくだらなさにもその人の芯が含まれ、安易な話と…続きを読む
魅入られるということ。刀。それは凶器。研ぎ澄まされた殺傷という機能美の極致。装飾ではなくその刃にこそ美術的価値が認められるその狂気。魅入られるということ。その恐怖と興奮が私を襲った。
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