一章まで読み終わってのレビューになります。
ヨーロッパを舞台にした異世界ファンタジーに慣れ親しんだ読者にとっては、目を丸くするほど馴染みのない漢字が並ぶ本作。
最初は戸惑ってしまうかもしれないが、ぜひ読んでみてほしい。
身分違いでありながら、互いに一途に想い続ける一組の男女が、長い年月といくつかの苦難を経て、お互いに名前を呼ぶ。
ただそれだけで読み手にも涙が浮いてしまうくらいに感動するはず。
一章を読み終わった時点でも、目に見えてる困難だけでも大きなものがいくつも存在しているため、これ以降も二人にとっては辛く厳しい恋路となるのでしょう。
ですが最後には序章で示された甘く、柔らかな結末が待っている。
それを期待して、今後も読んでいきたいと思います。
大陸最強、ともいわれた将軍でありながら皇太子の想い人である女人、沙華(とある理由で名前を変え、以降は冰遥となる)。
家は上流貴族から役人の長にまで落ちたが、ある日、冰遥に婚礼の話がくる。しかし、冰遥には、忘れられない想い人がいた。
そんな中、女官選抜の召集令がかかる。母が背中を押してくれたこともあり、かくして冰遥は婚礼を断って、その選抜のために都へと向かうことを決意した。
果たして冰遥は、陰謀渦巻く後宮で、皇太子と再び出会い、結ばれるのか!?
中華ファンタジー、後宮、陰謀、悪女、年下皇太子との恋の行方と、好きな方にはたまらない要素がつまった、オススメの作品です!
続きがとても気になります。
※最新話まで読んでのレビューとなります。
策謀に満ちた後宮で繰り広げられる中華恋愛ファンタジーです!
主人公は大陸最強の邪術者であり、皇太子の想い人。
主人公と皇太子のふたりは相思相愛だったが、ある日とあることをきっかけに離れ離れになる。
名を変えた主人公は新たな生活を営んでいたが、そんなとき女官選抜の召集令が舞い込み、彼女は皇太子への想いを胸に後宮へと向かうことになるのです。
こういった後宮モノの作品は近年増えつつありますが、どの作品も作者様のセンスが光っていると思っています。
本作は主人公と皇太子の関係が個人的に好みでした。
ファンタジー要素もしっかりとあり、主人公が邪術を使う描写がとても美しかったです。
あと、主人公がかっこいい……! 女性で最強の将軍って憧れますね。
「髪を結い夫婦となる。ふたりの仲睦まじさは変わらない」※ひとこと紹介文の和訳です。
無事に再会を果たし、ふたりにはぜひそんな夫婦になってほしいものですね。