プロテウスの鋏

小富 百(コトミ モモ)

プロテウスの鋏






 妹がいる。名前は梨花。梨花は可愛かった、贔屓目に見ても美しかった。私は小さな頃から鼻はお父さん、顎はお母さん、目はお父さん?いやお母さんじゃないか?というように色んな人から色んな箇所を指差された。一方で梨花は父にも母にも似ていなくて母方の曾祖母によく似ていた。曾祖母は古ぼけた写真でしか見たことがないけれどそれはそれは梨花に似ていて美しかった。

「梨花」

「おねえちゃん」

「学童で待っててって言ってるのに」

「うん」

 梨花はよく砂利道に居る。梨花は私より八つ下、私は中学二年に、梨花は小学一年生になったばかりだ。私は美術部に所属しているのだけれど週三回しか活動していないし、それもほとんど雑談のような感じなので私はいつも梨花を学校終わりに迎えに行っていた。いつも学校内の学童で待っていてと言うのに私が迎えに行くと校門の外の砂利道に居るのだった。

「なんて言って抜け出してるの、先生達心配するでしょ」なんて言っても、

「校門まで出てきといてって、おねえちゃんが言うからって嘘ついてる」なんて返される。

 バレたら叱られるの私なんだけどなあと思うけれど、宿題もきちんと終わらせる、お友達にも優しく喧嘩もしない、それに加えてとびきり可憐な梨花の顔で言われたらそりゃ先生達も信じるだろうと思う。気の毒だ。

 手を繋いで帰りつつ家が見えてきた頃、上から声が降ってきた。

「梨花ちゃーん!今日もめっちゃ可愛いね〜!」

 サキ。見上げると満面の笑みで二階の自室の窓から顔を出している。夕焼けに赤いゴムで縛った長い髪がきらきらと光った。

「サキちゃんこんにちは」

「こんにちは〜!挨拶できて偉いね〜」

「ちょっとサキ、私のこと見えてんの?」

 そうわざと大声で言うと彼女も大声で笑った。

「だって由香には今日教室で会ったばっかじゃん!なんなら幼稚園からの腐れ縁だし〜」

 サキはうちの近所に住んでいる私の幼馴染みで私の親友。昔から底抜けに明るくて元気がないところなんて見たことがない。そして梨花のことを凄く可愛がってくれる(顔ファンだとかなんとか言ってたっけ)。多分彼女が一人っ子だからなのもあるのかもしれないけれど私としては土日によく梨花と遊んでくれるのでありがたく思っている。

「またお姉ちゃんが学童まで迎えに来てくれたの?」

 うん、と梨花が頷くと、

「そっかー、良かったねえ梨花ちゃん」

 はいはい、もーいいから。

「じゃーねーサキ、また明日」

「はいはいじゃねー。梨花ちゃんもまた遊ぼう!」

「うん、じゃあねサキちゃん」

 梨花が手を振ると、めっちゃ可愛いー!とかなんとか叫びながら窓が閉まった。

 うちは共働きだから寂しいだろうと何かとサキは梨花に声をかけてくれる。私が小さな妹を迎えに行っても揶揄ったりしない優しい親友だ。

「愛されてんねー梨花」しみじみ言うと、

「梨花もサキちゃん好き」と返ってきた。

「じゃあ今週末遊びに行く?どうせお父さんもお母さんも仕事だよ」

 中学生にもなって家で梨花と永遠おままごとというのもなかなか堪える。

「うん、遊びに行く」と笑顔で言うので、

「じゃあ明日伝えとくね」と私も笑顔でそう返した。






「土曜?全然オッケー!むしろ大歓迎!!」

 相変わらず朝から元気満点。

 うちの親も梨花ちゃんファンだしね!といつものテンションでにっこり承諾してくれた。

「でもおじさんの邪魔じゃない?せっかくの休みなのに」

 逆逆!とサキが手を横に振る。

「うち一人っ子だからさ、二人が来てくれると賑やかになって嬉しいってあたしのパパいつも言ってんの!」

「なら良いんだけど。助かる、ありがと」

「いーのいーの!てか由香んとこのパパママまた仕事なの?働きすぎじゃない?」

「だよねー。でも口を開けば私が高校行ったら〜とか梨花が習い事始めたら〜とか言ってめっちゃ働いてるみたいなんだよね。いつかマジで倒れるかも?」

 梨花なんてまだ小一なのにさ、と笑いながら言うと真剣な顔で「ほんとそうだよ!」

「ええ?」

「だって梨花ちゃんの今は今しかないんだよ!?一瞬一瞬が貴重なのに仕事とかありえない〜」

 可憐すぎて逆に気付かないのかな?灯台下暗しってやつ?

「出た、顔ファン。マジウケる」

「いや顔ファン!!…ってまあそうなんだよなー実際。いやね!超良い子だし素直だし礼儀正しいしそれだけでマジ最高なのに、その上あの顔面だよ!?本当顔好きすぎる〜…」

「本当あんた梨花のことになると口数増えるよね、余計」

「余計って何よ、余計って!」

 実際私達が小学校に上がってからはお互い友達もできてそれぞれで遊ぶことも増えた。けれど梨花が生まれてからだ、サキがまた頻繁にうちに遊びに来るようになった。梨花が一人で歩けるようになってからは梨花を連れて数軒先のサキの家にもよく遊びに行くようにもなった。

「てか家でもあんなんなの梨花ちゃん。お家でもニコニコお辞儀〜みたいな?」

 思わず私は吹き出す。

「んなわけないじゃん!家では普通だよ!てかむしろ最近私の部屋のもの漁ってイタズラしてるくらい?」

「ええっ、あの梨花ちゃんが!?」

「うん。この前も私の机の中の文房具、何個か無くなってたもん」

 物珍しそうに、へーあの梨花ちゃんがねえ…。

「まだ鉛筆とかしか使ったことないからさ、マーカーとか珍しいんじゃない?」

「何そのめっちゃ可愛いエピソード…。あの見た目で年相応とか最高すぎる…」

「はい出た、梨花オタク〜」

 それにさー。

「あの見た目で意外と約束守らないんだよね!」

「えっ意外。例えば?」

「ほら、あの小学校、校門出たらすぐに砂利道になってんじゃん。いっつもそこで待ってんの。学童の中で待っててって言うのに迎え行くと絶対そこに居るんだよね」

「へえ〜学童で待たないのか〜…。でもちょっと気持ち分かるかもー」

「ええっ何で?」

「だってアタシもあそこ結構好きだったよ。綺麗な宝石とか落ちてないかなーって思っていっつも探してたもん」

 まっあり得ないんだけどね。

「でも梨花ちゃんの気持ちはよーく分かる!女の子はきらきら綺麗なものに憧れるもんなの!」

「ふーん、そういうもんかぁ〜」

 胸を張るサキを見つつ、赤ちゃんの頃から梨花を知ってるのにいつまでも飽きないものだとしみじみ思った。同じクラスの女子達は一つ上の先輩とかテレビの中のアイドルとかに夢中なのにサキは開口一番『梨花ちゃん元気?』しか言わない。

「あーあ、アタシもあんな顔面になれたらなあー。頑張ってママの化粧借りたら、この前バレて超怒られたもん」

「いやいや中二でメイクは早いっしょ」

 若いうちに化粧するとおばさんになってから後悔するってお母さんから聞いた。

 えー怖っ、それは嫌だね。

「てか別にそんなサキは困らないでしょ、この前も告られてたじゃん?」

「馬鹿だな〜由香は。何も分かってない!」

「はあ?」

「それとこれとは全然話が違うの!どんだけモテようがマジで意味ないの」

 確かにサキは物凄くモテるというわけじゃなかったけれど、明るくていつも元気な笑顔、何より綺麗な黒髪をキリッと縛っている陸上部短距離エースだからたまに告白されたりしてもいた。なのに何が不満なのだろう。美術室でのんびり喋りながら似顔絵を描き合いっこしている私にはよく分からない世界なのかもしれない。

 ふうん、ととりあえず分からないのを誤魔化していると、そういえばさ!とサキが話し出す。

「由香って毎日梨花ちゃんのお迎え行ってんの?」

「うーん、まあほとんどねえ。まだ鍵持たせるには早いし…ほら、"あの"顔面だし」

「たっ確かに…!まあ小学校、帰り道だもんね〜、寄りやすいから良いね」

「そゆこと〜。てか一昨年卒業したのにほぼ毎日通ってるから懐かしい〜とか全然ないんだよね」

「えー、あたし卒業してから一回も行ってないよ!いいなあ、あたしも梨花ちゃんのお迎え行ってみたい!」

 あはは、言うと思った!

 えー、やばっ。バレバレじゃん!

「じゃあ今日一緒に行く?」

「行く行く!」

「即答かよ〜。私放課後、部活の絵の具とか持って帰らなきゃだからちょっと待ってもらうことになるけど良い?」

「そんくらい全然良いよ〜!」

「てかあんたこそ部活いいの?」

「大丈夫大丈夫!部活は生理なんで〜とか言って休むわ!」

「あんたそんなんで嘘とかつけんの!?」

 大きな笑い声が重なる。廊下を歩いていた怖い学年主任と目が合い、私達はちょっとだけ肩をすくめる。少しだけ声を小さく。

「まああんだけ可愛かったら誘拐されかねないもんね、マジで。あたしがしっかり梨花ちゃん守ったげる!」

「頼りにならんわ〜、あんたに頼むくらいならみっちゃんに頼むわ」

 呼んだー?と教室の奥の輪から剣道部のみっちゃんが顔を出す。

「んーん、なんでもなーい!ごめんねー!」

 サキが答えると、おっけ〜と軽く手を振り彼女は元の輪に戻っていった。

「まあ事実可愛いよね〜。八も歳違わなかったら絶対比べられて嫉妬してたと思うもん」

「おねーちゃんお墨付きってことね」

「うん。お母さんなんてよく梨花のこと、おじいちゃんが生きてたら腰抜かすわって言ってるしね」

「いーいーなあー!あんなお目目ぱっちり鼻筋すっきりの顔面になーりーたーいー!」

「メイクもできない今の私やあんたじゃあ絶対無理だって」

「本当それ!!」

 二人で爆笑。

「それかおばさん達に頼んで可愛い子生んでもらったら?」

「はー?由香何言ってんの!?」

「兄と姉はもう無理だけど妹か弟ならまだいけるじゃん?」

ほら、保健体育で習ったじゃんとコソコソ。

いやいや、親のあんなんとか想像したくないんだけどとコソコソ。

 チャイムが鳴って私達は席に着いた。多分土曜はサキんとこのおばさんが炒飯かオムライスか作ってくれるだろうなと思った。で、帰りには絶対美味しいクッキー持たせてくれて、後日私とお母さんでお返し持って行くことになる。

 サキの家の広い庭でサキと梨花が追いかけっこしている様子が目に浮かぶようだ。サキの家の庭にはサキが好きだという赤い花がたくさん咲いている。名前はもう忘れてしまった。二人が遊んでいるその間私はクーラーの効いたサキの部屋で課題を済ませて、まだ貸してもらってない漫画でも読んでいよう。できればそのまま寝てしまおう。ああ、今週末が楽しみだ。







 けれど、そんな週末は来なかった。

 走る、走る、息切れ。

 私はお気楽な文化部、サキみたいに速くは走れない。けれど。

 走って、走って、もっと速く。もっと速く。

 「梨花、」

 酸素よ、私をもっと求めてくれ。



 ホームルーム後、下駄箱の柱の前で待ち合わせねと約束した。

 私は予定通り美術室を訪れて同級生の部員に、今日も妹の迎え?と尋ねられ少しお喋りした。それがいけなかった。

 それから、由香の筆今日こそ洗って帰った方がいいよ〜なんて言われて、ずっと放ってギシギシになった絵筆を洗ってしまった。ほんの少しの時間だった。けれど、それもいけなかった。

 遅れるのはいつも天真爛漫なサキの役目で、それを許すのはいつも楽観的な私の役目だった。約束に遅刻した言い訳を考えつつ私は小走りに下駄箱に向かった。

 『ごめんごめん、ちょっと話しかけられちゃって』

 『ごめんごめん、ちょっと用事が増えちゃって』

 『ごめんごめん、早く梨花のこと迎えに行こっか』

 一緒に。

 けれどそこにはもう誰も居なくて、閑散、脈打つ。サキの姿も気配も何処にも無くて。

 「梨花、」

 気付いたら鞄も絵の具も全て捨てて、上履きのまま走り出していた。

 どうして気が付かなかった?どうして私は焦っているのだろう?変なところはなかったか?いや、あったはず、今まで巧みに隠されていただけ、私が気付こうとしなかっただけ。

 梨花が生まれてからあの子はまたうちに寄り付き出した。私と顔を合わせれば梨花の話ばかりしていた。いや、そうさせられていたのだ、彼女に。年頃なんだから二人でも遊んできたら、といつかお母さんにも言われたことがあったはず。けれどいつからだ、三人で遊ぶ方が多くなっていたのは。そちらの方が楽だったからだ、私も、私の両親も。私達家族だけではない、サキの両親もだ。私達姉妹が来てくれたら嬉しいと幾度となく言ってくれた。仕事ばかりの両親に特に不満があったわけではない、けれどどうしても私も梨花もきっと何処か寂しかった、その言葉が嬉しかったのだ。

 だから、だからこそ、梨花は私が守らなくちゃいけなかったのに。

 怖いのはお化けでも変態のおじさんでもなかった、もっともっと身近に居て息を潜めて機会を窺っていたのだ。随分と幼い頃から、ずっと。



 小学校前の砂利道。

 夕暮れに落ちる二人分の影。私は足を速める。どんどん近づいていく、きらきら綺麗な宝石探しへ。

「梨花!サキ!!」

 私の大声に二つの影がゆっくりと振り返った。これから何が起こる?あの言葉の意味は、あの行動の中身は、梨花のイタズラ、私の机から無くなっていた文房具は、一体何だったっけ。

 逆光。その奥に見えたものは、ランドセルを背負ったまま私の鋏を手に持つ血まみれの梨花と、にっこり笑ったまま赫い涙を流すサキの姿だった。

「遅かったね、由香」

 そうサキが言った。

「やっぱり陸上部、入っといて良かった」

 何を、

「何したの、梨花…。サキ、あんた梨花に何を、」

 サキの瞼から鮮血が流れていた。サキの瞼は私の鋏で梨花の手により切り取られていたのだった。

 私は膝をがたがたと震わせながら、それでも茫としている梨花から鋏を奪い取りその小さな手を握ってサキから無理に引き離した。

「おねえちゃん、」

 梨花の声も震えていた。

「梨花、あんたサキの目を…」

「由香」

 酷く冷静なサキの声に私は小さく悲鳴をあげた。手から鋏が落ちて凸凹の砂利道に落ちた。

「ごめんね、置いて帰って」

 約束破って、ごめんね。

「今はそんな話…」

「でもこうするしかなかったの」

 サキは笑顔を保ったまま。

「梨花ちゃんはね、悪くないの。私がお願いしたの。だから梨花ちゃんは何も悪くないんだよ」

 だからどうか叱らないであげて。

 瞼を切り取られて目も開けられないまま、てんで別の方向に向けて優しく私に語りかけるサキはあまりにも異様だった。けれどサキはサキだった、異様だったけれど異形ではなかった、サキはサキ自身だった。それが酷く恐ろしかった。

「何が…それの何処が…何があったの、梨花に何を…。梨花に一体何をさせたの」

 あのね、聞いて。由香、私ね。

「梨花ちゃんに、なりたかったの」

 気付けば私は梨花を背中に回していた。怪我をしているのはサキなのに、この光景を見せてはいけない、決して梨花に聞かせてはいけないと私の本能が唸っていた。

「小さい頃からずっと、初めて梨花ちゃんに会った時からずっとだよ。その全てが欲しかったの」

 でも無理でしょ?梨花ちゃんは誰のものでもない、梨花ちゃんは梨花ちゃんだけのもの。

「だからお願いして切ってもらったの。梨花ちゃんみたいなまん丸で大きくって、きらきら綺麗な宝石みたいな瞳が、どうか手に入りますようにって」

 大丈夫。

「梨花ちゃんには何の罪悪感も残らないよ、だって梨花ちゃんは大事な親友の妹だもん。

私は何にも痛くないよって、瞼を切ることは私にとってとても嬉しいことなんだよって」

 そう言って切ってもらったの。

「だから大丈夫、梨花ちゃんは大丈夫、もちろん私も大丈夫。だって今私こんなに幸せなんだから」

 だからって、と私は大声を上げた。

「だからって何で梨花なの!」

 あんたが梨花になりたいのもあんたの勝手、梨花みたいな目が欲しいのもサキの自由だよ。

「だけど何で梨花なのよ!そんだけなら自分で勝手に瞼でも何でも切り落とせば良かったじゃない、何でサキの勝手に梨花を巻き込むの」

 止めて、止めてよ。

「梨花に近づかないでよ!」

「やっぱり、何にも分かってないなあ由香は」

 すくっとサキが立ち上がった。砂利道で不安定にゆらめいて朧げな幽霊のようだった。

「これは私の祈りなの」

 もしこれで目が見えなくなったとしても、私別に構わないの。

「小さな頃から宝石を探していた場所で、宝石の瞳を持つ天使に、天使を妹に持つ姉の鋏で、私の瞼を切ってもらう」

 これがどんなに素晴らしいことか由香に分かる?分かんないよね由香には。だって由香は馬鹿だもん、だって二人は私の永遠の憧れだもん。

 ねえ、サキ。

「…全部、嘘だったの?」

 私は問うた。

 梨花を可愛がってくれたのも、陸上部に入ったのも、また私達遊ぶようになったのも、私達親友だったのも、全て。

「明るくていつも笑顔のサキも、全部嘘だったの?」

「違うよ。全部、全部本当」

 梨花ちゃんは可愛いよ、運動部に入ったのは痩せたかったからだし、前から私はもっと由香と遊びたかった、それにやっぱり私は元気が取り柄の女の子。そしてね。

「そして私は、今でも由香のこと親友だと思ってるよ」

 親友という言葉を私は上手く飲み込めない、反芻しても噛み砕けない。私達は親友?私達はあなたの憧れ?答えは何処にあるの、切り取られた瞼と一緒に何処かへ落ちてしまったの。

「約束を破ったこと、本当は瞼がちょっと痛いこと。本当じゃないのはこの二つくらい」

 でもさ、微々たることだと思わない?

「だって私、これでやっと変われるんだよ」

 サキの両目がゆっくりと開いた。夥しい量の血液が滴って白いセーラー服を濡らす、砂利達がぬらぬらと光る、宝石のように。

 ほら、私の瞳、どう?

「ルビーみたいで綺麗じゃない?」

 逢魔時、私の親友は赫へと変わった。











あなたが大好き。

いつも私を見ててくれて、

いつも私を許してくれて、

いつも私と笑ってくれる。

そんな親友を持てて私は幸せ。

私と出会ってくれて私は幸せ。

あなたが大好き。

隙だらけの盲目的なあなたが大好き。

もう約束は破らない。

何も見えない、この赫い瞳に誓って。

だからお願い、

こんな私を親友で居させて。

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