第1部 月川タクト編まで拝読したレビューになります。
6つの高校が合併した「六郭星学園」を舞台に、キャラクターたちの卒業までを描く物語です。
あらすじの「ゲーム風」という表現のとおり、物語はゲームシナリオのように主にキャラクターの会話文で進んでいきます。昔プレイした乙女ゲームを思い出しました。風景描写はあまりありませんが、なぜか情景が頭に浮かんでくる不思議な感覚です。静止画と▼マークのコマンドが……ああ、懐かしい。隠しキャラを出すために推し以外も攻略したりしてましたね。シナリオゲームをやったことがある人なら共通の感覚を抱くのではないでしょうか。
オムニバス作品ということで、キャラクターたちに焦点を当てながら物語を様々な角度で見ていくのかなと思います。最初はほのぼの学園ドラマかと思いきや、想像を超える過酷な過去が明らかになったり、かなーり思考が斜め上気味なキャラクターがいたり……。これこれ、ゲームシナリオはこうでなきゃ!
馴染みはあるけど新感覚、そんな印象の作品です。気になる方はぜひご一読ください!