メモ⑤ 6章整理
十探帝/プリメーラ
第一帝
第二帝
第三帝
第四帝
第五帝
第六帝
第七帝
第八帝
第九帝
第十帝
・プラチナランク保有者に十探帝を目指す権利が得られる
・上記以外での十探帝になる方法はQ.E,Dの新ルール、一騎打ちの探偵試験
・一騎打ちの探偵試験内容は挑戦者がその年の探偵試験の種目から選べる
・負けた者は退学とする
※現時点で分かっている内容
今回の球技大会で1Dクラスがシルバークラスを獲得したチーム
・千藤チーム
――――――――――――――――――――――――
『あ、燈火さんですか?』
『天道か、プラティカル・エールはもう終わったのだろう?』
『そのときはどうもお世話になりました。今回はちょっと聞きたいことがあっただけです』
『わかる範疇なら答えられる。ただし、これ以降は無しだ。名探偵とやらの腕が曇るだろうからな。それで、何だ?』
『……燈火さんはプラティカル・エール初日に詳しいことは君たちが来るまでに調べたからって言ってましたよね? 聞きたいことは1つ。入学前の生徒間の関係性は存在しますか?』
『買い被りすぎだ。生徒全員のデータは持っていない……だが、その可能性はあると言える。家がその例だ』
『家? 家ってのはエスペランサや御三家のことですか?』
『それもそうだが、それらは他の人間をあまり信用しない。何人かの生徒が裏で動いているじゃないかもしれないと?』
『はい……1人の生徒が入学式時点から仮に10人ほどの生徒を従えることは……ありえるのかと、』
『名前は? 目星があるから電話を繋いだのだろう』
『九十九ノア』
『つくも? 漢字は?』
『数字で九、十、九でつくもです』
『妖に憑りつかれた一族……か。今の御三家の天羽家以前に御三家と呼ばれていたのが九十九家だ』
『昔の御三家の一角……』
『九十九家は没落したはずだが……そいつは生き残りかもな』
『没落? 天羽家の方が優れていたからといって……没落だなんてことが、』
『当時のエスペランサによって探偵界を追放されたんだ。九十九家ははじめは様々な企業と契約の儀を結び、人と人との繋がりを重んじるという信念があった。が、御三家となってからは信頼以上に実績を求められた。そして九十九家は……これまで培ってきた人脈を全て利用、いや犠牲にして実績を積もらせた。しまいには他の御三家やエスペランサに情報を盗み取るためのスパイを送り込むようになった。それが追放の主な理由の1つだな』
(契約の儀……スパイ……か)
『それって……』
『どうかしたか?』
『いや、似てる……やり方が似てるんです』
『その九十九ノアにか? なら気を付けるんだな。歴代の当主は全員……妖に憑かれる』
『それ、さっきも言ってましたけどいったい何なんですか?』
『九十九という名は付喪から来ているんだよ。君も付喪神とか聞いたことあるだろ? それだよ。長年使った道具や自然、時には人に神、精霊が宿る』
『もしかして……今の九十九ノアのアレは……』
『? どうやら心当たりがあるようだね。当主には前当主の意思が宿る』
『なるほど……だいたいわかりました』
「ソレが追放の2つ目の理由だ」
◇
「誰と電話してたの?」
「ああいいところに来たな久遠、ちょっと頼みたいことがある」
「急に何?」
……
「九十九家が企業や個人に契約する際、必ず行っていた儀式的なものがないか調べてくれ。オレは直接取引内容を調べたい」
「は? どーゆーこと?」
「それが分かれば……1Dクラスにいる裏切り者達が判明する」
黒澤先生から受け取ったやつと燈火さんの話に久遠が調べてくれるであろう証拠……そして……。
少しずつピースが揃いだしたな―――
名探偵育成高等学校 ミステリー兎 @myenjoy
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