なんてこった


 まずは一言、なんてこった。

 主人公は一般的な感性を持った男性。
 彼は自分の周りで死が広がっていることに気がつきます。

 その現象は坂道を転げ落ちる石のよう。
 速度をつけてどんどんと勢いを増していきます。

 自分のせいではないと知りつつも、彼は心を病んでいき……


 過程のドラマ部分がきちんと積み重なっているからこそ、最後のインパクトが的確に頭を揺らします。

 多くは語りません。
 1話から順に読み進めましょう。
 すべてを読み終えた時、「なんてこった」と思うはずです。