あの偉大な本をっ…あれっ…偉大だったっけ…

 老子道徳経。俗に「老子」と呼ばれる、いわゆる道家思想のネタ元です。世界のはるか深淵まで透徹するようなその思考に触れると……

 は? なにこの本。アホなの?

 いやすみません、つい本音が。

 古い伝承に残る本というのは、大体が書き継ぎのなされるもの。ほぼ例外はないと言っていいでしょう。「老子」と銘打たれている本も、老子=李耳が作者名っぽく振る舞われていますが、おそらく、だいぶ書き継ぎがひどいです。

 頭のほうで「人間の価値観なんか所詮ごく限られた中での比較にすぎん、優劣を比べるのなんざ無意味だ無意味」とかいった舌の根も乾かないうちに「まぁ儒よりうちのがすごいけどね」とほざく。は? って真顔になりましたよね。

 要するに、到底一本柱の思想が通った書とは思えんのです。肌感では最古と最新のテキストで、千年くらい時差があるんじゃないかな。そう考えなきゃ受け入れがたいレベル。

 そういう本の成立経路を妄想するとき、この物語。

 あーりーそーうー!
 マジで!

 や、主催者がパリピ。わかります。集めてそう。なんとなくで。ノリで。たぶんこの作品を読んでから道徳経読むと、四六時中イヤな笑いを浮かべられること受け合い。さあ、君もこの物語を読んでから老子を読もう!

 あと関係ないけど、この中で儒家くんの名前だけは軻くんだ、と妄想せずにおれません……w