ヒッチハイク

　ある深夜、夜間トラックの運転手である佐川進は、ヒッチハイクをする若い女性を見つける。
　彼女の名前は大沢桔梗。大きな鞄を持った彼女は、久しぶりに日本へ帰ってくるという、恋人に会うために港のあるＫ県のＯ橋に行きたいという。
　ちょうど通りがかりのこともあり、佐川は彼女を乗せてＫ県へと走り始めるが、そんな中、ラジオから殺人事件のニュースが流れてくる。
　ニュースを聞いていた佐川はその犯人の服装が、大沢とそっくりなことに気づく。
　トラックの座席という密室の中、殺人犯かもしれない女性と二人っきりであることに気づいた佐川は恐怖に体を震わせる。
　果たして、彼女は本当に殺人犯なのか、佐川の運命はいかに。