第5話 どうしてこうなった?
「さてと早速、(パンツ)選びに行こうか」
「ハイハイ、まぁ
あまりこういう場所は慣れてないので引っ張ってくれるのはありがたいが、そこには多分目的のものがないので逆に引っ張り返す。
「スマン
そう言いながら女性服売り場の方へと二人で行く。
この時、
何故なら先ほどまでこの男の服を選んでやるつもりが何故か女性服売り場の方に連れてこられたからだ。
もしかして、私の服でも選んでくれるのかと思ってしまう。
だが、この男女性服売り場の奥、女性の下着の売り場まで直行し、そこで足を止めてしまう。
「アハハ……間違えちゃったのかな? もぅあーしが案内するから早く行こっ?」
「何言ってるんだ? 来たかったのはここだぞ?」
「ふええ!?」
驚きのあまり
ちなみに
「こ、ここで何を選ぶって言うの……?」
不安そうに辺りをキョロキョロしてしまう
「お、コレとかどうだ? 悪く無いと思うんだが」
そんな自分に意も介さず
「(子供に)似合うと思うんだが……」
「は、はぁ!? (私に)そんなの似合うわけないじゃん!」
「え、そうか……」
そう言われると、
もしかしたらこういう子供っぽいのがこの男の好みなのかと気になってしまう
「じゃあどういうのがいいんだよ?」
「うえぇぇ!?!?」
驚きのあまり
この男、まさか自分で履くパンツを選べとでもいうのだろうか?
やんわりと断りたいが鬼気迫る
「こ、コレとかどうでしょう……」
赤面しながら取ったパンツはスケスケで派手な布面積の少ないパンツだった。
正直なんでこんなパンツがこんな店に売っているのかは分からないが、
「え!? コレ
「はぁ?」
プロポーションは同い年の女子と比べても良く、それにギャル風ファッション雑誌を読み込み自らの糧とする努力の人だ。
そんな自分が子供扱いされるのは
「これくらい今どき普通じゃない? てかこれぐらい小学生でも履いてるしねー」
「そ、そうだったのか……」
「わかった、じゃあコイツを買うことにするわ」
そう言いながら
ひとまず一着あれば後は自分で買いに行けるだろう。
そういえばここまで付き合ってくれた五十嵐にここまで付き合わせたお礼をしなければならない事を思いつく。
ちょうど服屋なので適当に服の一着でも送れば良いだろう。
「なぁ
「う、うぇえ!?」
意を決して一着選んだのにもう一着自分の履くパンツを目の前で選ばせるこの男の狂気が恐ろしく感じる。
しかしここで逃げてしまって、この男に子供扱いされるのは我慢できない。
大人ならばパンツの一つや二つ選んで見せる!
……
「じゃあ、
そう言いながら普段自分が履くような地味過ぎず、派手すぎずなパンツを手渡す。
「あーと……これでいいんだな?」
「うん! おねがい!」
なぜかドヤ顔をしながら自信満々に胸を張ってそう答える
これ以上話すと話がこじれそうなので二人でレジに赴き支払いをする。
店員からは二度見どころか五度見位されたが通報されなかったので些細な問題だろう。
そのまま二人の間に特に何の会話もなく店を出る。
会話がない理由はお互いに同じ理由で頭が冷えて冷静になった、なってしまった。
「じゃ、俺家に帰るから、今日は助かったわ」
「う、うんあーしもこれ……! か、買ってもらったし……」
お互いに決まづいのもあるが、
結局最後までお互いにすれ違っていた二人だが最後は心が一つになっていた。
二人の心の内は「どうしてこうなった?」という疑問であった。
【ラブコメ】【バトル】普通系高校生と鬼神少女 えちだん @etidan
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