よくある恋愛系の小説では、主人公がヘタレ、優柔不断だったり、最初から女の子側が惚れてたりするものが多いです。
でも、この小説は違いました。主人公が男らしいというか、しっかり正面から向き合い、気持ちを伝えていったところに好感が持てます。この作品、主人公の心の声の書き方がとっても上手で、文自体に気持ち悪さを感じさせないのにべた惚れだってことが伝わってくるんです。そしてそんな主人公の将隆に、千夏が意識したりして照れたのがめっちゃ可愛いんです。
どうしてこんなに文字だけで可愛さが伝わってくるんでしょう。おそらく、ツンデレのツンとデレの割合がめっちゃ丁度いいからだと思います。現実にも居そうだから、「コイツやば……(引き)」みたいなことが起きず、ずっと「あぁかわいい……」とか、「こんな彼女欲しい……」みたいな感情で楽しめちゃいます。
さて、結構書いたんですが、まだまだこの作品の良いところはあります。それは、情景を伝える表現がとっても上手で、登場人物の表情や、行動などがわかりやすいことです。
小説を読みながらその光景を想像して楽しむ人って一定層いると思うんですが、そういうとき重要になってくるのが小説内に出てくる人物の発言の雰囲気や、会話をしている場所です。それがしっかり書かれているから、想像でもなんでもできちゃいます。もしこの世界に頭に思い浮かべたことを映像化してくれる装置があったら、めっちゃきれいな映像ができることでしょう。
「レビュー」を辞書で引いてみると、”ある事物の善悪、是非などを評価すること”とあるので、悪いところはあるかなと思い、考えたんですが、思いつきませんでした。
作者の方にとっては何も改善点とかを言わないレビューとなって申し訳ない。(_ _;)
これからもどんどんこんないい小説を書いていただけることを期待しております。
これからこの作品を読もうと思った方へ。(そもそもこんな長文レビューを最後まで読んでいるか疑問ですが)
自分みたいにレビューを書くほど大好きになるかは分かりませんが、少なくとも読んで損にはなりません。一話だけでも読んでみてください。きっと二話目も読みたくなるはずです。さあ、左下にある、「一話目から読む」のボタンを……