第3話
美少女戦士ダジャレンジャー
第3話
惑星ダジャレーからの使者
前回は確か、UFOに乗ってアイツが現れた、というところで終わったと思う。
確かにアイツはUFOらしきものから現れたのだ。
麦わら帽子みたいな形の円盤型のUFOで、そのツバの形をした部分の下側に丸い形をしたライトがあって、辺り一帯を眩しく照らしていた。
私は外のまぶしさに気付き外に出たのだが、ふと気づくと、お隣の小倉さんも異変に気付いて外に出てきていた。
あまりにまぶしかったのか小倉さんはグラサンをかけていた。小倉さんがグラサンをかけていたのだ。
少しするとUFOは、ゆっくりと降りてきて、中からアイツが出てきた。
まぶしさに目が慣れてきた頃にアイツの姿がはっきり見えてきた。
見た目は、はっきり言って地球人の女の子と一緒で、私と同じような年頃にも見える。
アイツは地球でいうところのTシャツにGパンといったイデタチであり、私のほうにスタスタと、地球でいうところのスニーカーを履いて歩いてきた。
「コンニチハ」とアイツが私に言ったところから、私との会話が始まった。
最初はたどたどしい挨拶から始まった会話だったが、話を進めていくうちに色々と分かった。
アイツは、まず宇宙人である。
「ダジャレー」という遠く離れた惑星からやってきたらしい。
見た目がまるっきり地球人なので、言っていることは相当怪しく感じるのだが、UFOから降りてきた事実があるので信じるしかなかった。
地球へ降りてきた理由は、単なる燃料切れらしい。
惑星ダジャレーからUFOに乗り、青い惑星として宇宙界隈じゃ有名な地球を少し離れた所から鑑賞して、そのまま帰るつもりだったが、「ダジャレー」を出発するときに燃料チェックをし忘れて今回の事に至ったそうである。
アイツの星での燃料は、とても変わっている。
説明すると、こういうことである。
まずは面白い事をしたり言ったりして人々を笑わせる。すると、その場に楽しい笑気が漂う。それを特殊な装置で閉じ込めてエネルギーに変換するらしい。
なので、そのエネルギーが溜まるまでは帰れないらしい。
この地球で人々を笑わせて、エネルギーを溜めるしかないのだ。
そこでアイツは私に、一緒にエネルギーを溜めるのを手伝ってほしいと頼んできた。
なんで私なのか?
私は最初、戸惑いましたが、どうやら私は他の人より多くの笑気を帯びているらしい。
笑気を色々なエネルギーとして利用しているダジャレー人は、笑気に敏感なのだそうだ。
なんか褒められたような気分になっていた私は、アイツの頼みを断れなかった。
そこで私達は、アイツのUFOに笑気のエネルギーが溜まるまで2人で色々な人達を笑わせていくことになるのだ。
ところでアイツ!
名前は地球の発音で
「ウォル・サイユォ」発音が面倒なので「ウル・サイヨ」と呼ばせてもらっている。
「うるさいよ!」ではない。
そして私は織田真里!
「オダマリ!」ではなく
「オリタ マリ」
2人合わせて
「美少女戦士ダジャレンジャー」となったのである。
美少女戦士ダジャレンジャー 宮 虎吾朗 @miyatoragorou
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