#10
詠唱を行うことによって魔法の効果を増大させることができる。
先ほどのクイックムーブがそのいい例だ。今まではイメージのみを行うことで使っていたが、あまりにも燃費というか、発動するために毎回正確にイメージするということをしていたので魔法の回転がすこぶる悪かった。だがしかし、魔法の名前を唱えることで発動をスムーズに行うことができ、なおかつ移動距離も以前とはだいぶ違い遠くまで瞬間的に移動することが可能になった。が、いくら詠唱しても効果が増大しない魔法も存在する。
ストレージ
こことは違うもう一つの空間にアイテムを入れておくことができる便利な魔法。空間魔法の適性がなくとも適性を持つものから教えてもらうことで誰でも使うことができるようになる。魔法を扱うことのできる人たちからしたら本当の意味で全員が使える。
ストレージ内に入れることができるアイテムの総量は自信の魔力の量に比例して大きくなる。つまり詠唱をしても効果がないということになる。
そう思っていた。
お母さん曰く、ストレージは魔力量とイメージしている空間の大きさが影響しているそうだ。いわば魔力量はその人が使うことができる容量の基準であって、その人のイメージ次第で限界はあるにしろ広げることができるそう。だがこれはどれだけイメージしても実感が湧くはずも無い。そもそも入れてあるものが増えているわけでは無いから持ち物が多くなってしまった時に発揮されるだろう。今は気にしてもしょうがない。
僕がこれからやるべきことは見えてきた。テト爺から譲り受けた2冊の本を隅々まで読み幻影魔法を使えるようにする。そして血統至上主義とかを掲げている魔族を片っ端から叩きのめす。
世界浄化作戦〜空間と幻影を操る魔族領で生まれた人間の物語〜 カナデ @k-mellow
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