第3話 入学説明会


オーディン先生はマイクを持ち壇上をくねくねと練り歩き説明しだした。


オーディン「今日からここが君たちのお家よ。1年生は全員で50人。

東が男子寮、西が女子寮2人1部屋で部屋分けはもう決まってるからそれに従ってもらうわ。食堂は校舎にあるの。24時間飲み放題食べ放題よ。今日明日は授業はないわ。部屋の片づけや友達作り、思う存分ご飯を食べるもよし!好きに過ごしなさい!

明後日は朝8時にこの体育館に集合よ!以上!」


シーンと静まり返ったが、一人また一人と体育館を出て行った。


俺はヒイラギと体育館を出た。


男子寮へと向かう途中40代くらいの白衣を着崩したおじさんに


?「君たち1年生だなぁ。地獄へようこそ」


フハハハハハとすれ違いざまにそう呟かれた


ヒイラギ「なんだあいつ」


「なんか、不気味な人だね。」


俺はハハハ・・・と苦笑いした。


男子寮が見えてきた。

3階建ての綺麗な建物で、ここもまた果樹に囲まれていた。


 

寮の玄関を開けると部屋割りが張り出されていた。

1年生男子は全員で36名


「俺の部屋は・・・1-8の部屋か。ヒイラギは1-9隣の部屋だね!」


ヒイラギ「そうだなーどうでもいいけど早く行こうぜ。」


スタスタと部屋に向かうヒイラギの後に着いて行った。


部屋の前に1-8 アルト・ミツマタ と書いてある


「これ同室の子の名前かな?」


ヒイラギ「・・・だろうな。俺の部屋は、ハルカ?女みたいな名前だな」


取り敢えず入ってみよっかとお互いにドアを開けた。


「えっと、失礼しまーす。」



ガチャッ



?「わぁ!アルト君だね!これからよろしくねぇ~」


そこには黄色の髪の毛がくるくるした、垂れ目の犬みたいな人がいた。

こっちに近づいてきてて俺の手を握りブンブンと振りまくった。


ミツマタ「僕はミツマタだよ~18歳てんびん座のAB型だよ~よろしくねぇ~」


「よ、よろしくお願いします。ミツマタさん」


ミツマタ「敬語もさんもいらないよぉ~アルト君はちっさくてかわいいねぇ」


頭をよしよしと撫でられ、全身を隈なく観察される。


なんか、ペットかなんかだと思われてる・・・?



すると突然


だあああああああああああああ!!!


と隣の部屋から声が聞こえものすごい足音とともに俺たちの部屋のドアが勢いよく開けられた。


バタンッッ!!


ヒイラギ「おい!アルト!俺と部屋代われ!!」


ヒイラギが勢いよく入ってきた。


「ちょ、ちょっと何なの急に」


ミツマタ「そうだよ急に。アルト君は僕と同室なんだ。譲らないよっ」


ガシッと俺にしがみつくミツマタ君。


ヒイラギ「じゃあお前があっちの部屋に行け!俺はこっちの部屋にする!」


さっきのクールなヒイラギからは想像できないくらい怒っていた。


「待って待って。なんでそっち嫌なの?」


ヒイラギ「んなの見りゃ分かる!!来い!」


とヒイラギに引っ張られ、僕の体にしがみついたミツマタ君も引きずられて着いてきた。


ヒイラギの部屋の扉を開けると・・・


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

沈丁花~永遠の生 あいすまん @euphonium1010

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ