第2話 入学と友達

守衛さんに案内され着いていくと、守衛さんは壁の隠しボタンを押し虹彩スキャンで自身の目を読み込ませた。


【ゴゴゴゴゴゴゴ】


ヒイラギ「なんだこの音」


地面が唸るような音が聞こえた


「地震かな・・・?」



守衛さんは、フフッと笑い地面を触りだした。


すると地面が裂け、下に続く階段が現れた。



守衛「学校にはこの地下通路を通るんだ。ゾンビは強いが頭は動物以下だからね、鍵やドアを開けることはできないからあの分厚い壁に突進したりするんだ。」


守衛さんの後に続き地下通路を歩き進めていく。



ヒイラギ「あの壁はゾンビからの衝撃を受けるために分厚かったのか」


そこまで長くない道を歩き階段を上り始めていた。



守衛「そういうことだね。・・・ほら着いたよ。ここが今日から君たちの家だ。」


階段を登りきるとそこには10階建ての大きな建物があった。


「すごい!こんな建物があったなんて。」


ヒイラギ「これで安心して眠れる日が来るな」


守衛「じゃあ私はここで。君たちはこの道をまっすぐ進むといいよ。先生がいるはずだからね。」


守衛さんは地下階段を降りて行った。


「ありがとうございました!!」


守衛さんにお礼を言い学校へと向かう。



「挨拶遅れちゃったけど俺アルト改めてよろしくね、ヒイラギ君」


ヒイラギ「ヒイラギでいいよ。よろしくな」


改めてヒイラギ君と挨拶を交わし、辺りを見渡した。

地下出入口から学校に向かう道はきれいに舗装されており、その道の周りにはリンゴや桃、梨などの果物の木が並んでいた。


更に奥には畑があり反対側からは豚や牛の声が聞こえた。


「自給自足って感じかな?」


ヒイラギ「・・・だな。」


(ヒイラギ君ってクールでかっこいいなぁ)



?「やぁやぁ君たち!」


目の前に急に人が現れた。


「びっくりした~。」


オーディン「悪いね!僕はここの先生なのだよ!名前は 「オーディン」 君たちの担任の先生なのだよ!」


先生は右手を額に当て、左手は腰に当てて足をくねくねさせながら更に近づいてきた


ヒイラギ「・・・気持ちわりぃ。」


「ああああ!!っと、オーディン先生よろしくお願いします!俺はアルトでこっちはヒイラギです!」


オーディン「し・っ・て・る♡」


オーディン先生が「んちゅっ♡」とヒイラギに投げキッスした。


ヒイラギは震え上がり、自分の腕を擦りだした。


「ははは・・・。」


オーディン「案内するわ♡ついてらっしゃい!」


くねくね歩きながら体育館まで案内してくれた。


オーディン「さぁ、これから一緒に学ぶ友達よ!」


オーディン先生が腕を広げ見せてくれた先には同じ年くらいの子が沢山いた。

椅子に座るように促され、オーディン先生は壇上へと向かう



オーディン「さて、みんな揃ったことですし簡単に入学説明会を行います!」



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