第52話 満たされる体
「落ち着いたよ。ゴム、2つ持って帰ってきて、1つ冷凍した。」
「飲んでるとこ見せて。どんなセックスしたの?」
「一発終わるごとに報告できんぐらい一発が長くて間がなかった。。ヤキモチ妬けた?」
「何をした?詳しく一発目から。。」
「詳しく?まず、ベッドでキスした。」
「それから。。どんどん言って。」
「脱がされて、おっぱい揉まれて、舐められて、ズボン脱がされて、全身キスされて、舐められた。お風呂行って、お湯につかって触られたり舐められたりして、出てからもずっと全身舐められて、フェラする?って言われてして、その後ゴム着けてした。」
「生はせんかったん?」
「すぐ着けてくれたね。生でしたらあかんかなって。あなたが嫌そうだったし。」
「生フェラって事よ?」
「フェラは生。」
「そやんなぁ。」
「気持ち良かった?」
「うん。」
「僕より?」
「激し過ぎて疲れた。」
力さんは本当に激しかった。それに大きくて硬かった。男性の力強さを感じた。長らく味わっていなかったセックスの気持ち良さを私は味わって満たされた。もちろん気持ちはあまり入らなかったが、体は満たされたのだ。
「激し過ぎて気持ちよかったんや。オ○コ痛くなるくらい?」
紳士な感じだったのに、性欲強いって初めて知った。本当に激しかった。
「痛くはないけど、乳首痛い。舐めすぎ。。」
「僕より、きもちいい?」
スルーしたのに、また聞くんだ。そこは、気になる所なんだろう。身体は満たされたのは事実。
「正直、身体は気持ち良いけど気持ちが入らんからあなたとの方が気持ち良いかも。」
「体位は?」
「色々したよ。」
「教えてよ。」
彼は正常位しかしない。なのに他の人の体位が気になるのか。。
「聞いて楽しんでくれてるの?バックとか、横とか、上に乗ったり立ってしたり。」
「なんか実感ないから、色々聞いてる。本当にしたのかって。体位、全部してるやん。。カメラマンは気持ち良さそうにしてた?」
「うん。気持ち良さそうにしてた。実感?」
「寝盗られた実感がない。。。」
「なんでやろう。。」
「なんでかな。。。?」
「私の事、好きじゃないんかな。」
好きでもない人と彼の為にしてきたというのに、酷すぎる。
「いや。無理強いしてるからかな?」
「どこにもいかない自信があるから。とか。」
「それとは違うなぁ。。なんやろ。。文字だけやからかな?なんか小説みたいで実感ない。」
「ちゃんとしてきた。」
「うん。そうなんやけど。。。実感ない。。。」
「してないって言ったら、したやろって言うし、
したって言ったらしてないみたいって言うし。」
「そやんなぁ。。矛盾してるよね。」
「音声聞いたら実感わくかな?」
「あーそうかも。。」
「重くて送れないw」
「音声でも重いんや。」
「動画やからね。」
アプリで切って3つの動画になり、彼にやっと送信する事ができた。
「ありがと。聴いてみる。」
「うん。」
「ピストンしながらキスしたり乳首舐められてる?
実感湧いた。。。 涙でた。。。」
「うん。キスしまくられてる。」
「最後イったの?」
「イってない。」
「いや、相手がやで。」
「それはイった。」
「キスしながら射精?なんか涙止まらん。。」
「ええ。。」
「7月にもラブホでするやろ?それで最後にしてって言ったらあかん?」
「なんで?」
「今は気持ちが動揺してるから。。 」
「そうなんや。また気が変わるかもやし。ゆっくり考えて。」
「うん。涙も出るけど勃起もした。。」
「ヤキモチ妬いてくれて嬉しい。」
良かった。とりあえず彼を満足させる事ができた。これで別れるとか言われたら、それこそ今日1日の出来事は意味がない。
「気持ち良かった?」
彼は何度も何度も聞いてきた。
「うん。気持ち良かったよ。」
「カメラマンと愛人関係になったって事ね?」
「なってないし。」
「セフレ?」
「ううん、遊び。ヤキモチ妬いて欲しかっただけ。」
「でもカメラマンはそう思ってないやろ?カメラマンも遊び?」
「遊びじゃないかな。ねぇ、愛してるって言って欲しい。」
「カメラマンに?」
「なんでよw」
「愛してるよ。無理させてごめんね。」
「ありがと。おやすみなさい。」
「おやすみ。」
疲れた。今日という日がやっと終わった。私はやり遂げた。
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