第5話 優しいハグ


今日は、スターライトゴッド王とローズ王女が、


光の国を創られたお祝いの日です。



今夜の晩餐会には、キラキラ星のキラキラ姫がお招きを受けて、やってきます。


『ロピーが恋をしているって?』


『お相手は誰なの?』


『キラキラ星のキラキラ姫さ』


『ひとめぼれですって』


『ロマンチックだねぇ』



光の国では、こんなうわさで持ちきりです。



うわさのロピー王子と言えば……お城の庭を散歩しながら、


マントから金粉を振りまいて、バラの園を創り、花たちを愛でていました。



時々、目を閉じて、心の中に『恐れ』を見つけると、


「うちなるいずみ 輝いて 真なる力 鼓動打てば

 輝くままにあふれゆく みんなに……ひろがれ」


こんな歌を口ずさみながら、光の弓をハートの形に変えて、


優しくハグしてあげるのでした。



<完>

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

光の国のロピー 夢ノ命 @yumenoto

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ