詩人になると決意した二十歳の誕生日。
目の前が前途洋洋に輝いて見え、詩を書くのに夢中でした。
詩や物語のモチーフを探し求めて、海外を旅しては日本に戻ってきて、バイトしてお金がたまるとまた旅に出る、そんな生き方をしていました。
その後……結婚をして、子供も二人生まれて、子育てと安定した暮らしの日々の中で、晴天の霹靂のように、
詩人でいることをあきらめる瞬間がやってきました。
それは人生で最初の、最大の挫折でした。
詩を書くこと=生きることだった私は、働く合間に詩を書くなんて器用なことができずに、詩=収入に結びつかないことに勝手に絶望し、死ぬほどの絶望感を味わいながらも、あきらめる選択をしました。
そしていまは、過去の20年分の詩や物語と向き合いながら、新たな詩や物語を書き始めるという再生・復活・蘇りの日々に居ます。
やりかけの自分自身の人生の謎解きを楽しむように。
書きながら生きることの喜びを、再び味わいゆこうと思います。
インターネットが発達した現代では、
表現できる舞台も、クリエイティブな生き方も、
多岐にわたります。
そんな中で、時代や大いなる自然は、
私たちに真逆なことを求め始めているようです。
自由な生き方ではなく、より厳選された珠玉の生き方を。
長生きできる安定した生き方ではなく、
この瞬間を、この一日を、この一か月を、この一年を、
完全燃焼できる生き方を。
この令和という新時代の船に乗り合わせた書き手仲間として、
これからも一緒に冒険していきましょう!
そして、いつもありがとうございます。夢ノ命 拝