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今日まだ見ぬ書き手になるためのレシピ

【目次】


1、モウレツに忙しい中書く事は私の本望です。

2、書き手の人生とは、書ききれぬほど無限にアイデアが生まれてくると、

  信じ、おぼれゆくこと。

3、いますぐに書き始めよって何? いま食事中なんですけど…

4、書く習慣を身に着けた時、書き手はその意味を知るだろう。

5、パズルのように、メモやキーワードを当てはめ、文章を織りなす。




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1、モウレツに忙しい中書く事は私の本望です。

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毎日書く習慣を身に付けること、それができるかどうかで、
あなたが書き手になれるかどうかが決まります。


何となく書きたい、書けそうな気がする、
そんな書きたい気分の時だけ書こうとすると、


結局書けない日々が積み重なって、
書き手になりたいという夢は、徒労に終わるでしょう。



もしあなたが、書き手になりたいと決心したなら、
まず初めにやってほしいことは、
毎日2時間ただ書くためだけに時間を費やすことです。


パソコンの前に座って、キーボードの上に両手をのせて、
最初の1行を、とにかく何でもいいから打ち始めるのです。


そして2時間、書く事だけに没頭してください。
この2時間は、あなたのための書くことだけに存在している時間です。


自由に好きなだけ書いてください。
わきあがるまま、あふれるまま、スタイルなど気にせずに、
ただあなたの世界の海のように広い言葉の流れから、
一文字一文字ていねいに、選んでいって、文章にしていってください。


書く事であなたを解放させましょう。

書く事で知恵を深めていきましょう。

書く事で人生を磨いていきましょう。


ただあなたの世界の空のように、

この一瞬を映し出した多彩な言葉の中から、

思考や想いを形にしていきましょう。



◇◇◇


『誰にでも才能はあるのです。
ただ、本当に芽が出るかどうかも分からないのに、
その才能を信じ切れる人は稀(まれ)にしかいないのです。』

~エリカ・ジョング~



『才能を持とうとする勇気を持っていることは、一つの才能です。』

~キャサリン・アン・ポーター~



『我々はわけもわからないまま書き始めるのです。
そして精一杯、書けるだけのものを書き尽くすのです。
我々は疑わしいことに情熱を燃やせるし、
情熱を燃やすことが我々の仕事です。』

~ヘンリー・ジェイムス~



【小説家・ライターになれる人・なれない人/
スーザン・ショフネシー著宮崎伸治訳抜粋】




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2、書き手の人生とは、書ききれぬほど無限にアイデアが生まれてくると、

  信じ、おぼれゆくこと。

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押し寄せる波のように無限のアイデアが浮かぶ、
実はそんな光景はマレな話です。


書けないというプレッシャーでできたつり橋の上を
恐る恐る渡るのは、後に書き上げたという達成感を味わいたいがためです。


書き上げたという行為には、甘い蜜のような幸せ感と、
突き上げてくる痛いほどの嬉しさが、応えてくれます。


書き手とは、書き上げた時の達成感が幸せに直結している人種です。
だから書くことは、あなたらしいといえます。


毎日書ける保証はありません。
明日書き続けられるかどうかも、定かではありません。


それでも書くことによって、得られる何かを見つけて、
味わおうとする……


その過程、その行為に今日を費やそうとする、
そんなあなたは、称賛するべき真の書き手です。



◇◇◇


『誰も支持してくれる人がいなければ神経質になります。
人はいつも夢を抱いているわけではありません。
しかし、夢を持っている人の秘訣は立ち上がることです。
それはとても勇気のいる行為です。』

~ナタリーコール~



『チャンスはただ数分だけ空中に存在します。
もしもすぐ気力を出して書かなければ、
そのチャンスは失ってしまいます。』

~ケン・ハクタ~



『毎朝、椅子に座って書き始めることによって、
人は初めてライターになれるのです。
これができない人は、いつまでたっても、ライターにはなれません。』

~ジェラルド・ブレナン~





【小説家・ライターになれる人・なれない人/
スーザン・ショフネシー著宮崎伸治訳抜粋】


◇◇◇



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3、いますぐに書き始めよって何? いま食事中なんですけど…

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そうなんです。


食事中でも、美味しそうなごちそうに打ち勝って、書こうとする人。

トイレ中でも、持ち込んだノートを開いてペンを走らせる人。

入浴中でも、紙とペンを取りに浴槽から飛び出せる人。


それが、書き手です。


書くアイデアが浮かんだ時、瞬時に反応ができる人、
文章を作品として完成させる瞬発力、
それが書き手には求められます。


アイデア=ワンチャンス

現れては消え去っていく流れ星のようなものです。


見た瞬間に願い事をするように、
書きとめなければきっと、忘れてしまうでしょう。


今日ひらめいたアイデアは明日にはないと思いましょう。
今日キャッチして、その場で文章や作品という形にリリースしましょう。

くれぐれも、アイデアは放置しないようにしましょう。
なぜなら、鮮魚のように、時が経てばくさりやすいからです。


旬のみずみずしさを文章に閉じ込めるためには、
旬のアイデアをつかんで、書ききる必要があります。

そこが、書き手の1番の醍醐味というべきでしょう。


このアイデアと書き手の関係を知った時、
あなたは書き手として一段上った自分に気づくでしょう。


いつもあなたのそばにいて、見え隠れするアイデアという種は、
あまたに見つけられ撒かれることを望んでいます。


あなたが日々書こうとする時、そう信じてみましょう!



◇◇◇



『何を書くにしても、真っ白な紙に書き始めるわけですから、
そういう点では誰もが全く何もないところからスタートするのです。』

~マーク・ストランド~



『ライターは、自分が気になってどうしようもないことを書くのです。
そういう手を使うのです。』

~アン・ライス~



『私はたいていは自分が恐れていることを書きます。
そうでなければ何を書いたらいいのでしょうか?』

~デイビッド・グロスマン~





【小説家・ライターになれる人・なれない人/
スーザン・ショフネシー著宮崎伸治訳抜粋】



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4、書く習慣を身に着けた時、書き手はその意味を知るだろう。

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17日間、毎日書き続けることで、書くことが習慣になります。

3か月間、毎日書き続けることで、書く事が生活になります。

365日間、毎日書き続けることで、書く事が仕事や喜びになります。


まずは書くことを習慣にしましょう。
17日間、毎日書くことにチャレンジしてみましょう。

はじめは書けたり書けなかったりに、一喜一憂することでしょう。
書けない時のジレンマは、誰もが経験する愛すべき苦痛です。


パソコンやノートに向き合って、数十分、
とにかく何も書くことが浮かんでこないことがあります。


特に現状が幸せなあなたなら、なおさらです。
満たされているのだから、書く必要がないのです。


そんな時は、幸せについていろんな角度から書いてみましょう。
何よりも現状とテーマが合っていることが大切です。


3か月が経ち、書くことが生活になると、
面白いことに衣食住と書く事は、同じになります。


毎日、食べるように書き、着替えるように書き、
部屋でくつろいだり、寝起きしたりするように書く。


生活の中に完全に溶け込んだ書く習慣は、
それなしでは居心地が悪く、生きづらさを感じるまでになります。


書かない日があると思ってみるだけで、
背中がむずがゆい、そんな症状がでます。


365日毎日書き続ければ、それなりの仕事になったり、
喜びの感情もキーボードを打つ速さに合わせて、湧いてきます。


それだけ書くことを積み重ねることは、
人間的にも成長させてくれるし、
ライティングの向上にも、目覚ましいものがあります。


何よりも一年間書き続けたことへの自信は、
今後書き続ける上での貴重な財産になります。




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『ライターが何か書こうとするときに大切なのは、心構えです。
その心構えは「人生における心の傷の縞模様」と
定義されることがよくあります。』


『ライターの自分に対する知識は、
一生に渡ってそこから引き出さなければならない
電気エネルギー貯蔵庫のようなものです。
正しく1ボルトかけると、登場人物が一人生きてきます。』

~グレアム・グリーン~



『書く材料はそこにあります。
静かな湖に飛び込んで下さいと言っています。』

~ビバリー・ロウリー~



【小説家・ライターになれる人・なれない人/
スーザン・ショフネシー著宮崎伸治訳抜粋】



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5、パズルのように、メモやキーワードを当てはめ、文章を織りなす。

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書き手の武器は、心に留めておくためにメモすることです。


手帳やノートに、1週間、1か月と、メモした内容は膨大にたまっていきます。メモの仕方も実にさまざまです。


単語やキーワード、箇条書き、

ドラマや映画のセリフから、本から抜粋した心くすぐる内容まで、

ジャンルも、エンタメ、哲学、スピリチュアル、恋愛、

スポーツ、旅行、料理、アウトドアと幅広いです。


メモを改めて見返してみると、
新しい発想や気づきに出会えたりします。


そこからテーマが生まれ、文章がつづられていきます。
メモはまさに書き手にとっての宝の山であり、
文章を生むためのパズルのピースです。


メモの1ピースから、文章の全体像が浮かびあがる時、
買ったばかりのパズルに取り組む少年のように、
書くことの面白さに夢中になれます。



◇◇◇



『私が書いたもは、全て心の中から課せられた
仕事と言ってもいいかも知れません。
書かずにはいられない、宿命的なものを書いたのです。
心の内側から書くことを命じられたものを、書いたのです。
私は自分の魂が私を通して言うがままにしたのです。』

~C・G・ユング~





【小説家・ライターになれる人・なれない人/
スーザン・ショフネシー著宮崎伸治訳抜粋】


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