戦争についての一人の所感

シカンタザ(AI使用)

戦争についての一人の所感

「一番の宝は天子の位であるが、その位はなにによって守るか。それは仁の道である。つまり善悪を知ることである。仁とはなにもしないという事だ。ただ、この世に善いことばかりしている人間などいないし、また悪いこともあまりやらない方が良いのだと言うことを知ることが大事だ。それを知れば良いのだ。仁とは本来そう言うものだと思っている」と、書いてありました。

そして「人には三つの心がある」と書かれています。一つ目は、自分の欲を満たすために生きている「貪欲の心」、「色欲」です。二つ目はその逆に自分より弱い者を助ける「正義感」で、これがなければ人は生きてはいけないと言っています。三つめの「忍耐する心」がないとどんなに徳の高いお坊さんも長続きしないとあります。

それから次の段落では、「人が何かをしようとする時、まずしなければならない事は、自分が何者であるかを正しく知ることだ。それが出来なければ、何をしても無駄なのだ。自分は何者なのか?これをきちんと理解していない者は、決して良い行いはできないし、必ず失敗をするだろう」と書いてあります。

私はこの文章を読んでハッと思いました。なぜなら私自身も「何のために生きるのか?」「なんのために生まれてきたのか?」ということを深く考えたことがなかったからです。

なぜ、私は今こうして生きているのでしょうか?私は誰のために生かされているのでしょうか?そもそも「生」とは何か?「死」とは何か?この答えを見つけずに生きていくのは難しいと感じました。

「何のために生きるのか?」「なんのために生まれてきたのか?」

そんなことを考えているうちに、私の頭の中に「ある言葉」が浮かんできました。「人生は一度きり」「悔いのない生き方をしなさい」という言葉です。この言葉を目にした瞬間、私は今まで生きてきて良かったと思うようになりました。なぜならこの言葉のおかげでこれからの人生について真剣に考えるようになったからです。

「人生は一度きり」「悔いのない生き方をしなさい」

この二つの言葉を胸に刻みながら生きていこうと思います。私がこれまで生きてきて感じたことを皆さんに伝えていきたいと思っています。どうか最後まで読んでくださいね!よろしくお願いします!!(^_-)-☆

【あとがき】

皆さんこんにちは!作者の中村リリーです。

今回のテーマは「命の尊さ」について書こうと思います。前回の「いのち」の回でも書きましたように、私は戦争体験者として多くの方々の命が失われる現場に立ち会ってきました。その中には幼い子ども達もたくさんいました。その子達の亡骸を見て思うことは一つだけ。本当に無念だったろうなぁ・・・ということです。戦争で亡くなるということは、本当に悲しく辛いことです。しかし、同時に「死ぬ覚悟ができていた」とも言えるかもしれません。なぜなら、ほとんどの方は「死」というものがどういうものか分からないまま死んでいくからです。

「死ぬ覚悟ができるなんて嫌だ!」と思われる方がほとんどでしょう。私だってそう思います。しかし、いつどこで誰がどうなるか誰にも分かりません。明日突然死んでしまうかもしれないのです。だからこそ、今日一日を大切にして生きなければならないんだなと思います。そして、自分の大切な人達を守っていかなければいけないと改めて思いました。人間はいつか必ず死にます。それが早いか遅いかという違いだけです。その時が来るまで精一杯生きたいと強く思っています。そして大切な人の最期の時には必ずそばにいたいと思います。その方が亡くなってしまった後、一人ぼっちにならないために。寂しい思いをしないように・・・。

中村リリーさんの本をを読み終えてしばらく経ち、テレビを見ていたら「焼夷弾」に関するドキュメンタリーが放送されていました。この番組を見た時に衝撃を受けました。それは戦時中の映像が流れていて、その映像には炎に包まれた家の中で倒れている人たちがいたからです。その人たちは必死になって助けを求めていたんです。私達はこの時初めて「焼け死んだ人は苦しくないのかな?」「痛かっただろうな?」と思ったりしました。確かに苦しいはずです。しかも周りには火が迫ってきています。普通ならとてもじゃないけど助かる見込みはないような気がします。それでも助けてくれと手を伸ばす人々がいる。私はその姿を見て胸が締め付けられる思いになりました。

私は友人とその番組について話し合いました。友人はその光景を思い出して涙ぐんでいました。なぜなら、その人々は皆戦争被害者だからです。当時小学生であった彼女にとっては戦争の思い出が鮮明に残っていたのでしょう。彼女は私に向かって言いました。

「私達は幸せに暮らせていることに感謝しなければならないよね。今平和で豊かな生活を送れているのは、たくさんの人が亡くなったからなんだもの」

と。彼女の言葉を聞いて私はハッとさせられました。そうです。私達が当たり前のように暮らしている日々は、誰かの犠牲の上に成り立っているものです。もし戦争がなかったら私達の生活は変わっていたのではないでしょうか?例えば、食べ物や着るものが足りなかったりしたら?お金がなければ欲しいものが買えなかったとしたら?そんなことを考えるだけでも恐ろしいです。

また、私達日本人の多くは戦争を知らない世代です。なので、戦争に対する危機感がない人もいます。実際、私の知人にも「戦争?ふーん。まあ大変だね」という反応をする人がいました。この方は以前、仕事でフィリピンに行ったことがあるらしく、そこで現地の人と一緒に生活をしたこともあるらしいです。そして、その際に「日本は戦争をしていたんだよ」と言われたとか・・・。私も何度か「戦争」という単語を耳にしたことはありますが、どこか遠い国の話のような感覚でいました。しかし、この方の話を聞く限りでは「自分の身近にある問題」としてとらえるべきだと思いました。

私はこの方の話を聞いた時、心が震えました。「もっと知らなくてはいけない」「今の自分のままでいいのか?」という思いが込み上げてきたからです。そして、「知らない」ということは怖いことだと感じました。戦争は多くの人が亡くなります。それだけでも悲しいことですが、それだけでなく多くの物を失います。家を失ったり家族を亡くしたりする人もいるでしょうし、友達を失う人や恋人を失う人もいるかもしれません。その悲しみは計り知れないものだと思います。私が「知る」ということに対して恐怖を感じた理由は二つあります。一つは自分が体験していないのにどうしてこんなに悲しくて辛い気持ちになるのだろうと思いました。もう一つは「過去に起こったことをなかったことにしてもいいのか?」ということです。戦争が起こった事実を消すことはできないので、これからもずっと向き合っていかなければなりません。しかし、戦争を経験した方々の中には「あの戦争だけは二度と起こしてほしくない」と思っている方も多いと思います。そのような方々にとって、戦争の悲惨さを伝えていくことはとても大事なことだと思うんです。

私は、今回の出来事を通して「知らなかった」からこそ生まれる恐怖を知りました。そして、今まで以上に「自分の身の回りのことに関心を持って生きよう」と思うようになりました。なぜなら、何かあった時に後悔しても遅いからです。私は今回このような経験をしたことによって「無関心であること」がいかに危険であるかということを痛感しました。「知る」ということはとても大切です。でも、時には「何もしないこと」も必要なのではないかと思います。ただ「知らない」ことは本当に恐ろしいことです。だからこそ、「知る」ことに怯えず勇気を出して一歩踏み出してみてください。きっと新しい世界が見えてくると思います。

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