概要
この恋はわたしの胸のなかに留めておこう。なぜなら相手は幽霊だから
私立中学の受験に失敗し、公立中学に進学した葵。
母親の期待を裏切ってしまったことへの罪悪感から、赤信号の歩道に飛び出してしまう。
しかし何者かに助けられ、かすり傷だけで済んだ。
翌日、登校した葵だが、右手の小指に異変が起きる。
第二関節に一センチ幅の唇が現れ、こう言ったのだ。
「あたし、ユミコ。自由の由に美しい、子供の子と書いて由美子。十二歳の時、くだんの歩道で事故に遭ってかれこれ三十年。生きていたら四十代の見目麗しいお嬢様よ」
そして始まった由美子との奇妙な生活。
行き詰まっていた葵の心に、少しずつ光が灯って――
母親の期待を裏切ってしまったことへの罪悪感から、赤信号の歩道に飛び出してしまう。
しかし何者かに助けられ、かすり傷だけで済んだ。
翌日、登校した葵だが、右手の小指に異変が起きる。
第二関節に一センチ幅の唇が現れ、こう言ったのだ。
「あたし、ユミコ。自由の由に美しい、子供の子と書いて由美子。十二歳の時、くだんの歩道で事故に遭ってかれこれ三十年。生きていたら四十代の見目麗しいお嬢様よ」
そして始まった由美子との奇妙な生活。
行き詰まっていた葵の心に、少しずつ光が灯って――
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