恋の芽生え、それはふとしたきっかけで訪れる。図書館の一角、とある一冊の本との巡り会い、そこから紡がれていく、心の連なり。切なさは己の抱く幻想の中に。衝撃のラスト、必読の価値あり。
図書館でふと見つけた日記帳。2人は日記上で言葉を交わし、交流を深めていきます。柔らかく可愛らしい雰囲気で物語が進む中で2人が交わるとき、あなたは絶対に驚きもう一度読み返すでしょう。胸が熱くなり、そういうことか、と膝を打ちながら。自分の先入観や思い込みというものがどこまでも存在するんだな、と言うことにも気付かされるような素敵な小説です。
一冊の日記から始まる小さな心の交流。あたたかな物語だなと思いながら読んでいく、その先には――。すごく胸が熱くなってしまいました。そして同時に腑に落ちて。よく考えられて、描かれているなとただ感心してしまう。そんな素敵な物語でした。
読ませて頂きました!こちらは『交換日記』を中心に、ある二人の繋がりとその果てをめくり行く物語。前時代的舞台装置でありながら、現代的なテーマを読み手に強く印象付けさせます。微笑ましい日記が明らかにしていく新しい現実を、是非読み解いてみて下さい。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(62文字)