第9話
スピネが夕飯の時にデュランダルが亡くなった事を教えてくれた
レグルスさんの1番の親友で王国を守る事を誇りに思っていた
レグルスさんも自室に引きこもって出て来ないらしい。
無理もない、1番の親友が亡くなったんだ。
長い間落ち込むに決まってる……
は
あれ……急に……視界が……
スピネ「アギト……!?」
ドン…
座っていた椅子から落ちてしまった……
急に意識がなくなったが、椅子から倒れた時後の意識がある
スピネ「アギト!大丈夫!?」
アギト「大丈夫です……ちょっと眠かっただけかと……」
スピネ「気を付けてね……もう今日は寝なさい」
アギト「はい……有難う御座います……」
だが自室に向かおうとするアギトに異変があったことをスピネは見逃さなかった
アギトの手首を掴みアギトにそれを見せる
アギトの腕には灰色に光る鱗の様なものが
ついていた
スピネ「アギト……これ何……」
アギトはもう隠す事は出来ないと覚悟し、スピネに夜うなされること、前の夜に鱗を纏った腕を見たこと全て話した
スピネは驚愕していた
スピネ「嘘だよ……だって……捕まったって」
アギト「スピネさん……これ誰なのか分かりますか……?」
スピネは少し涙ぐみその転生主の名前を口に出した
スピネ「……バハムート」
初めて知った 自分の転生主の名前を
俺の転生主の名はバハムート
そしてその使命は 生物への殺戮だった
クロム「はぁ……世話が焼けますね、あの方も」
ニーズヘッグ「ーー全くだ、いつも彼奴はひとりでに行動する」
クロム「それは君もなんじゃないか?飼い主の言う事を聞かないで暴れようとするくせに」
ニーズヘッグ「ーーやかましい」
クロム「図星じゃねぇか」
他愛も無い話をしながら丘の上でクロムは遠くを見ていた。その視線の先にはレザールが閉じ込められている牢獄だった。
クロム「すんなり行くと思うか?」
ニーズヘッグ「ーーお前と俺だ、そこらの人間に負けるものかよ」
クロム「そういう事も言うんだね君は、時々励まされるよ」
ニーズヘッグ「ーーお前が励まされるか、らしくないな。他人を恨み距離を置いてきたのに」
クロム「君は人間なのかい?」
ニーズヘッグ「ーーそうきたか」
クロムが前に数歩歩き服が風になびく
黒く長いコートが風に晒され首から下げた赤いペンダントが光る
ニーズヘッグ「ーーお前は弱いからな、私がいなかったらと思うと気が気じゃない」
クロム「昔の話?それとも内側?」
ニーズヘッグ「ーーなんだ、よく分かってるじゃないか」
クロム「この野郎……」
ニーズヘッグ「いいか、第一目標は牢屋の魔法解除、それさえ出来れば囚人達は自ら出てこれる」
クロム「警備兵もいるだろうからな、第二目標はその警備兵の除去……」
クロム&ニーズヘッグ
「さて……轟かせようじゃないか……」
Lamento @rurosan
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