魔法使い、戦闘開始(謎のフード集団×3)

「断るって言ったらどうする?」


 僕は咄嗟にそう答えた。しょうがないことだ。女性にそんな顔をされてしまったら守ってしまうのが男のサガだ。

「…なるホド。ならば…」

 そう言うと、謎のフード集団(仮)のローブの間から腕が出てきた。その手に握られていたのは木の棒で作られた、短いタイプのロッドだった。


「「「ここで、死ね。」」」


 謎のフード集団が言うと、『炎の球ファイアー・ボール』を演唱コンセールし始めた。


[[[闇を照らす紅き炎よ、その力をもちいて敵を殲滅せよ。]]]


 演唱コンセールは、人が魔法を始めて習う時に教わる魔法を使うための補助をになっている。しかし、侮れない。魔法の腕前が上手い人(宮廷付き魔法使いなんかが良い例えだと思う)もしくは、演唱コンセールを早く言える人は、相手の魔法をで勝つときもあるとか無いとか。

「最後に言いたいことはアルか。」

謎のフード集団が、問いかけてきた。すると以外にも彼女が答えた。

「アッ、に、にげてください!!」

 彼女の顔を見た。諦めと、焦りの顔をしていた。訳のわからない男が自分の味方になってくれたが、自分の盾になる以外なく、それだったらこの人だけでもっと思ってかけてくれた言葉なのであろう。


「レディー、その心遣い感謝します。でも、」

 彼女の優しい言葉に感謝をして、僕は彼女に言葉をかけた。


「あんなやわな攻撃、僕は防げるので。」


[[[第一段階ファーストステップ 炎の球ファイアー・ボール]]]


 次の瞬間、ロッドの先端に集められていた魔力が炎となり、ロッドの先から発射された。この手際の良さから見て、魔法使いのレベルはかなり高いと僕は推測できた。


けd

[ドカーン パラパラ]


「フッ、口だけのようだったな。」

「なんの実力も無い、タダノ無能の男ダッタようだな。」

「こんな男がを守ろうとしてたのか。」

「傑作だな。」


「なるほど、なるほど~」

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その魔法使い、征く zeroデイズ @zerokurokanae

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