私自身の高校時代と言われる時期はそれどころじゃなくて大変でしたから、こんな世界にはついぞご縁がなかった。

それだけに、うらやましいな。

懐かしいような、ホッとできる、そんなお話。
酒飲みでコーヒーはまずもってブラックの私でも、なぜか、ホッとさせられます。

　高校生の主人公は、学校帰りに、喫茶店『ポメラ』でミルクコーヒーを飲んで過ごすのが日課になっていた。
　足しげく通うのには、やはり理由があって……。淡く抱く恋ごころから、片思いと感じつつも、その人の仕草や声にドキドキしていた。

　そんな中、主人公とはまるで正反対の雰囲気を持つ常連が登場する。
　その女性に対して、恋のライバルにすらなれないと自虐する主人公。ふたりが対峙する……。
　ここまでが前半。

　主人公の想いは通じるのだろうか……？　願いは叶うのだろうか……？　甘酸っぱい、トキメくような恋の展開は……？
　タイトルにあるように、ミルクコーヒーが甘い理由が後半にあります。もう、素敵な結末。皆さま、そのすべてが気になりませんか？

　かわいらしくて、甘い甘い、ちょっとおとななお話……、いかがでしょうか？

喫茶店『ポメラ』
主人公の霧嶋夏央は、授業が終わると、いつもここに寄ってコーヒーを飲みながら時間を過ごす。
もちろん、高校生の彼女がここに通う理由は、ポメラのマスター小金千敏に会うため♡
高校生と、大人…。
さて、二人の視線はコーヒーと小皿に入った一口サイズのチョコレートみたいに甘くとけるんですかねぇ～

短編ながら、甘く可愛らしいストーリーで胸キュン間違いなし！
是非ともお手にとってお読み下さい。
ちょっとした隙間時間が楽しい時間に変わります。

コーヒーが苦手な女子高生は、喫茶店のマスターに片想い中。
少ないお小遣いで通っています。
特別に作ってもらったミルクコーヒーは甘くて美味しい。
しかし彼には好きな人がいて──。

切なさに胸をしめつけられ、明るい未来を予感させる甘いストーリーに胸キュン必至。
ぜひ珠玉の一杯をご賞味ください。

片思いとすれ違いと、最後にカップの底に溶け残った砂糖のような甘み。
好きです。