あとがきとオマケ
飛翔刀鬼伝、読んでくださりありがとうございました。最後まで書けたのは読者の皆様のおかげです!
少しだけ書ききれなかった小ネタを、おまけとして読んでいただければ嬉しいです。
◆なぜ美紅が『鬼丸』を使えたのか?
美紅は鬼姫と呼ばれていますが、おそらく男だったら王の名を冠した二つ名があったと思いますが。
つまり鬼の王。
美紅の能力は戦うための蒼牙や雷撃、飛行能力の他に、他の鬼を従える力があるのです。(本人は自覚していない)
なので他の鬼達の角も従うというわけで、其角さんがいなくても『鬼丸』の時を超える力を使えますし、美紅の角を持っていた一志は雪牙丸の鬼の力の攻撃を凌ぐことができたのですね。
◆名前の秘密
篁家の三人の名前は、志乃→和→一志。
しの→のどか→かずし→しの……と、円環を成しています。
だからなんだ。
◆一志達のお父さんは?
篁家の跡取りはお母さんですね。篁家の祖先にそもそも鬼がいたのですが、その血は薄まっています。そこへ時を超えて現れたのが美羽と其角さんの子孫(孫くらい近い)でして、お母さんと恋に落ちて結ばれます。
しばらく現代で過ごしたのですが、一志が生まれた後に再び時を飛んでしまい元の時代に帰ってしまいました。
お父さんはその後は独り身で過ごしたそうです。
ちなみに一志達は病気で死んだと聞かされていました。
◆一志のお姉さん、志乃は?
お話に出てこない一番上のお姉さん、志乃。途中で明治時代に飛んだことは明かされますが、そのお話はまた別の物語で。
ちなみに彼女は明治時代初期の横浜で外国人相手に商売を成功させ、財をなします。
◆僕の中の誰か——未来の一志と違う歴史を歩んだのは何故?
歴史とか時間の流れの持つ修正力は強いもの——とされています。本来なら一志は美紅を失ったまま大人になり、『鬼丸』の力によって過去の(高校生の)自分を助けに現れるだけになります。
ところがどういうわけか未来の一志も知らない時間が生まれました。新宿編です。ここで要さん達を反魂玉から解放したことで未来が変わることが決定的になりました。
さて、この改変はなぜ起きたのでしょう?
内緒なのですが、読者の皆様が読んでくださったから歴史の改変が起きたのだと思います。
皆さんありがとうー!!!
毎日更新の時期があったり、書けなかったり、今思い返せば懐かしいです。何より無事に物語を着地できたことにほっとしています。
それとともにキャラクター達とのお別れが寂しいです。長い間一緒にいたのでいつの間にか成長していて驚いたりすることもしばしば。
特に曲垣くんとオペラ!
君たちには助けられたよ。ありがとう! 危うく君らがヒロインになるところだったぜ。
改めて最後までお付き合いいただきありがとうございました。また別のお話でお会いできたら嬉しいです。
飛翔刀鬼伝〜僕の家に伝わる刀は時空を超える力があってだな〜 青樹春夜(あおきはるや:旧halhal- @halhal-02
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