Case.1 探偵なのに盗むんだゆ ㉔
エレベーターに乗ると、一気に上っていくあの独特な重力を感じる。
「それにしても、ヨシナリ、よく見つけたゆ」
「さすが、伝説の勇者だけはありますなあ」
「だから、平凡な男子高校生ですって……、あ、着きましたね」
チン、という
「……は?」
照り付ける常夏の
白い
「あ、あのあの、やま田さん、ヨーグルさん、ここは」
「
「
「へ? え、なんで? あんな凄いSFな地下世界の上が、グアムなんで? どうしてなんで、
「はっはっは、良成様。早速ネイティヴな発音で
「さすが、ボクの見込んだ男ゆ」
いや、もう、なんていうか。
「いや、俺、パスポート無しで外国はちょっと?! いや待って、マジでバカンスとかそんな気分になれませんし! あっ、なんか向こうからいかにも映画に出てきそうなグラサンかけた黒人ポリスメンが二人も!! いえ、僕は悪くないんです! 全ては宇宙人が、宇宙人がやったことなんだああああ!!!」
「
鼻先に例のスプレーが吹きかけられるのを感じ、美しい景色が急速にぼやけていく。
ああ、この先どうなるんだろう。
俺の平凡な人生、どうしてこんなことに。
未確認な「やま田」とかいう存在のせいで平凡な人生終わりました。とりあえずコーヒー飲ませてください。 南方 華 @minakataharu
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