第6話:競争社会における企業価値観 ①
日本の競争社会における個々の社会的価値が一定の水準で推移し続けることが出来ていないように感じる。なぜなら、“組織”という場所では結果が全てで、結果が出ていない人は解雇などを行っても良いという風潮がどこか蔓延しているような気がするからだ。
もちろん、その人を採用したのは企業側であり、企業側に雇用責任があるはずなのだが、日本の場合は真逆の方向に行っているように感じる。というのは、今回の社会情勢になってから表に出てきている人数よりも明らかに辞めさせられている人は増えているはずなのに、普通の日常化のような雰囲気が漂っている。
私はこの個人の社会的価値が上がるも下がるも全てイメージが要因ではないかと考えている。例えば、過去の卒業した大学でランク付けられることや過去に取った賞や資格でその人が有益人材か無益人材かが変わってくるのだ。そして、企業なども社会認知を広げる際には社会的価値の高い人や学校名などネームバリューのあるワードを使っている。しかし、これらの行為が時に「こういう人しか入社することは出来ない」という誤った先入観を生んでしまう事がある。
そして、これらの行為が就職活動生に対しての企業に対する過剰なイメージの植え付けや自身の自己肯定感の低下による就職活動への恐怖感などあらぬ不安を煽ることにもつながりかねない。
就職活動というのは会社にとって“有益人材”を獲得するための1つの発掘手段であり、その人を採用した後にどのような教育や研修を受けさせて1人前の社員として働いてもらうかを考えながら選べる機会でもある。
しかし、これからは“個人事業主”として生きていく人もいるだろうからこれらの問題として就職活動よりも個人活動に転換する学生も多くなってくるだろうし、これらの問題に対して解決しなくてはいけない問題がこれからたくさん課題として出てくるだろう。
そうなった際にはどれだけ頑張ったとしても企業は良い人材を獲得することはさらに難しくなるのだろう。
今からの時代は動画配信で有名になっている人、起業して社長職になる人、小説家などの個人事業主画像化することなどを考えると、企業に属すことが選択肢としては優先順位が下がっていくことだろう。
まして、少子化の進んでいる日本だからこそ新たな雇用の形や労働の形を模索していかなくてはいけない。だからこそ、さまざまな仕事をしている人たちに対してさまざまな労働の形を提案できるような雇用環境の整備を進めていくべきだろう。これらの問題は日々深刻さを増しており、早急にどの方向に持って行くべきなのかを考えなくてはいけない。
競争社会に生きる人たち NOTTI @masa_notti
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