第4話

いつもと同じ。会社と家の往復。

普通なら電車で通う距離らしいが

歩いてるこの時間が唯一

空間に存在していることが感じられる瞬間、だ。


1つ上の先輩が心配そうな目で見てくる。

元気?大丈夫?

声が曇って聞こえるのは気のせいか。

平気だと答えることで回答になってるか

分からないが、それ以外にない。


急に、寝癖が気になり触るが、

家で直してきたから、あるわけがない。

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心ここに在らず。 えのきのこ @Enokinoco

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