最終話
「素敵なドレスだわ」
「本当ねぇ素敵」
「きれいよ 多恵」
「ありがとうお母さん」
「馬子にも衣裳だな。多恵」
父親はほめるのが恥ずかしいようであまりいい言葉は言わないが祝福してっくれるのがわかる。
『あなたたちは人見知りなんだから無理しなくていいんじゃないの?』
両家の母はそういった。
お互いの母親が理解があるというのは
とてもありがたいことだ。
結局、式場を探して写真だけのプランに半ば無理やりしてもらった。
本当はオプションがたくさんつくらしいが、親族で反対したら写真撮影のみとなった。
ウエディングドレスを着て、写真を撮る。入籍の写真のみ行うことになった。
そして婚姻届けの保証人は親友夫婦だ。
6月12日、婚姻届を提出した。
無事に出産し親友の心の支えは
人気ブロガーさんの育児日記になりそうだが、
私たちの心の支えは二人で共感した本だ。
病める時も
健やかなるときも
病める時も
富めるときも
貧しき時も
互いを助け
赦すことを誓います。
誓いの言葉も割愛したために、親友夫婦と義実家の人たちに一行ずつ牧師の言葉を書いてもらい、ウエディングドレスとタキシードをきた新婚夫婦の写真と並んでいる。
そんな私たちの日常は愛が重めだ。
寝ころんで旦那様を迎える。
おかえりという挨拶をしてピトンと引っ付く。
今日も今日とて幸せだ。
アプリと親友夫婦に感謝だ。
完
結婚という言葉に疲れ果て 完 朝香るか @kouhi-sairin
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