二人のキャラクターの視点を交互に行き来しながら物語が進められています。
だからこそ、受け取る優しさが本物であるとすぐに証明されます。
とても滋味深いといいますか……沁み入るかのような作品です。
心が何度も暖かくなり、気が付けばホロりと涙がこぼれてしまう。そんな事を、この作品で幾度となく体験しました。
作中、徐々に明かされていく謎。それは優しいだけではなく、物語の完成度すら高いことの証左です。
魅力的な物語の中で躍動する、心根の優しいキャラクターたち。この作品はどこからどう見ても魅力的でしょう。
評価段階が何段階あったとしても、最高評価を私から絶対にもぎ取ってゆく、そんなヤベーやつです。
このレビューでご興味が向いたなら是非ご一読くださいませ。
絶対星の数、足りてないです。桁から間違っている。
要するにもっと評価されてしかるべきだと思います。
異世界から召喚された聖女様の視点で描かれるパートと、そんな彼女が不遇な幼女に見えている現代人(保護者)たちの視点で描かれるパートが交互に繰り返されるのですが、とにかく面白いです。
ハイファンタジーとローファンタジーの両方の美味しい所が詰まっています。天才か。
おまけに聖女パートでは飯テロ、保護者パートでは幼女の言動の可愛さ、と他にも色々、あらゆる種類の旨味成分が味わえてしまうのです。しゅごいよ……。
文体のテンポの良さ、それぞれのキャラクターの魅力、お話の世界観、ストーリー構成の妙、どれを取っても最高です。
何で星って一人三つまでしか付けられないの……足りないよ……三百くらい星並べたい……。
ネタバレしない範囲で推すのって難しいですね。でも本当におススメです。
絶対読んで損は無いと思うので、皆さん是非読んで星増やしてあげて下さい。
そのうち書籍化すると思うので、神絵師さまに担当していただけるように祈っておきます。
ちゃんと作品を読んでくれて、ゴブリン状態のアーシャちゃんでもかわいく魅力的に描いてくださいますように…。
ゼンとユズゥもイメージ通りのイケメンだといいなぁ。
飯テロ級の描写の食べ物も美味しそうに描いてくださったら最高ですね。
読んでいると、アーシャちゃんにキュンキュンするのはもちろんなんですが、日常的な暮らしがいかに恵まれていてありがたいものなのかを再認識させてくれます。
蛇口をちょっと動かすだけで、キレイな飲料水が豊富に出るのは当たり前のことじゃないですよね。
生で食べられる野菜や卵とか、多彩な食文化とか、自由に選べる洋服とか、アーシャちゃんが神の国と表現するのも納得してしまう豊かさの中で暮らしていたんだなぁと実感しました。
視点変更で認識のギャップがわかるのも、とても面白いです。
スムーズに意思疎通できる前だからこその面白さを味わいつつ、ストーリーが進むのを楽しみにしています。