まだ、僕だけのヒーロー

木曽 リヒト

僕のヒーロー

うーん、うーん。僕は今すごいこまっている。

え?何があったかって?

それは・・・

 

—— 数時間前 ——


「やったー、やっとできた!!」

ついに、ついに完成したぞ!3年かかったが、やっと。そう、それは僕の考えたヒーロースーツの案とストーリーなのだ。これをいつか世におくりだしてやる!!


「なにができたん?」

いきなり、バッとお兄ちゃんにノートが取られた。


「あ、ちょっと・・・。」

兄ちゃんまってよ。だが口にするより前にみられた。


「へぇ、すっげー!」

だから待ってって。


「かぁちゃんも見ろよ。」

おい おれのをかってにみせようとすんな。


「へぇ、すごいわね、アキ。」


「へへ。」

えっへん、どうだすごいだろ。


「でも、どうやってこの夢叶えるんだ?」

はうあっ!!

た、たしかに。


「いますぐはやれんし。でも、ストーリーものなら文章力つまり国語できないとだし、ゲームでやりたいなら算数できなきゃだし、ていうか、おまえそんなに成績よくなかったよな。」

うう、正論過ぎて反論できぬ。

どうしよう・・・。


てなわけでありまして。

授業中もほとんどこのことを考えてて、授業点がほとんどない。

幸いテストの点数があったから、ぎりぎりCにはならんかったが・・

ん、ああ、そうそう。疑問に思っている方も多いでしょう。


僕は、大間おおま あきと申します。

名前の由来は、ほら秋って、スポーツの秋とか芸術の秋とかいろいろあるでしょ。

そんな感じでいろんな才能をいろんな分野ではっきしてほしいからだってさ。



てなわけで、あの案どうしよう・・・。


そう、この時僕はこれからに対しての物凄い不安におそわれたのです。






  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

まだ、僕だけのヒーロー 木曽 リヒト @Kiso_Rihito

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ