他人いわくの聖人は異世界転生をさせてもらえない‼︎

始まり

　20××年、とあるネット掲示板に異常な、信じられないような書き込みが登場した。それは「俺は異世界に行ってきた」という内容だった。当然なんの説得力もなくみんなにはスルーされていた。誰も信じるはずもない。しかしこれがまさかの方向に動いた。

　とある世界的有名科学者がこの人物に興味を持ち研究の協力依頼をしたのだ。もちろんその人は即okをしたので研究はすぐに始まった。科学者の専門は記憶分析で頭にヘッドギアのようなものをかぶり記憶を解析する。もちろん嘘などは通用しない。すると、まさかの本当に異世界に転生したという記録が脳内に保存されていることがわかり、本人いわく事故に遭って記憶喪失中に転生したとのことだ。

　この後科学的根拠があるとかなんとかいうことで例外を除いて異世界転生は死後の世界のことだというのが当たり前になっていった。

　そして今回ここ世界、日本から。そんな衝撃的発見から5年後の世界に生きる俺の転生ストーリーがここに始まる､､､はずだった。

　世界どこにも例外というのは存在する。その例外に選ばれる人間はほんの1人とかそういったところだろう。それに選ばれた、ぶっちゃけると超不運な人間、それはこの俺だったのだ‼︎

「ああ、最悪だ。なんでなんだよおぉぉぉ‼︎」